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ホームルームが終わり、みんなが部活の準備をし始めた。
でも、入部早々オーディションなんて聞いてなかった。
どうせ3年の先輩だけが受かるのやったって意味ないし。
そう思って私は机に突っ伏した。
へ「谷澤？なんかあったの？」
ヘルセがユニホームに着替えながら私に聞く。
貴「ちょっと休んでから行こうかなって」
へ「なんで？何かあったの？」
貴「なんでもなーい。ヘルセ、早く部活行きなよ」
私がそう言うとヘルセは私の頭をポン、と叩いて部活にいった。
こういう時に生徒会の放送が入ると嬉しいんだけどな。
そう思ってたら、放送が流れた。
野「芸能科1年A組谷澤A。今すぐ生徒会室に来るように」
やったぁー！と私は心の中で叫んだ。
今日は運のいい日なのだろうか。
そう思って階段を鼻歌交じりで上がっていると、前に灰崎先輩がいた。
灰「なんだよ。今日はやけに楽しそうだな？」
貴「そう見えますか？」
灰「見える」
貴「まぁ、特に何もないんですけどね」
生徒会室に着くと、もうみんな座ってた。
一「やっと来た。」
基「じゃあ、そこ座って」
私は言われた場所に座る。
野「もうすぐ体育祭がある。そこで毎年恒例の大鬼ごっこの鬼の決め方を変えたい」
灰「何にすんだよ」
基「じゃあ、俺たちを追いかける鬼ごっこに変更しない？」
貴「あの...元々はどんな鬼ごっこなんですか？」
話を進められても元々はどんなものだったのか分からないと私がついてけない。
基「そうだったね」
野「元々は全部の科から1人ずつ鬼を出して学校全体、校舎内もOKの鬼ごっこだよ」
貴「え...なんですかその無茶苦茶な鬼ごっこは。」
野「それを、生徒会以外全員を鬼にして逃げる、に変えるんだよ」
貴「そうですか...て、てことは私も逃げる側ですか！？」
基「もちろん」
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作者名：弥風 | 作成日時：2018年12月26日 11時
