Slap the Stick ページ41
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その喫茶処は、探偵社が入った
「みなさん、新しい依頼です。どなたか希望者は……」
休憩中の探偵社員がよく
「「「パス」」」
晶子さんと椅子にもたれかかる私。(しかも若干晶子さんに肩枕して貰ってる)
晶子さんは昨日呑みすぎたのか体調が悪そうだ
「反動だね……」
谷崎くんが言う。
「燃え尽き症候群だよ。組合戦は創立以来の大激戦だったから………」
はー。とため息を吐く
「あれ?そう云えば国木田さんは?」
『上だよ。何か逆に遣る気出てましたよ。』
「意地でも遅らせるものか!」と云う国木田さんを思い出す
「おばちゃん、お代わり。」
『あ、私にもー!』
「はいよ」
「おばちゃん、カレー!」
「はいはい甘いやつね。」
「おばちゃん……何か元気の出る奴………」
「二日酔いの薬はないよ。」
私は太宰さんに便乗してミルクティーのお代わりを頼む
「済みません、ご迷惑お掛けして。」
敦くんがおばちゃんにそう云う
「あら、若い人が遠慮なんかしたら駄目よ。曽野ちゃんに似ているのねえ。ホラ、太宰ちゃんなんて今日もツケよ?半年払ってないのに。」
太宰さん………
「おばちゃんは最高にいい女だよ。」
「やだようあんた、皆にそう云ってんだろ!」
おばちゃんが太宰さんをバチィッ!と叩く。叩かれた太宰さんは机に激突し、お代わりを貰ったばかりのティーカップが頭の上に乗り、紅茶が滴っている
「あ、皆さん、軍警からの報告です。組合壊滅後にその遺産を狙った海外犯罪組織が流入しているようです。」
遺産か……フィッツジェラルドが生死不明という今、誰が其れを継ぐのか内乱が起きているらしい。
「どうせ退屈な連中だろう?」
「ですが、僕も昨日この近くで組合の残党を見たんです。……逃げられましたけど………彼女、金属の箱を持っていました。…まさか探偵社の復讐の為、犯罪組織と組んでこの建物に爆弾か何かを……」
無きにしもあらず、だね。組合は探偵社を恨んでいるだろうし。
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時