武装探偵社の有能事務員さん【文スト】 (ページ24)

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ウィル・オブ・タイクーンページ24

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私は駅まで歩く。

この前休暇とっててよかった〜……此の儘だと私たちは旧・晩香堂に居ることになるだろう。すると休暇は取りづらくなる。

《電車が通過します。黄色い線の内側に下がってください》

プルルルルルルルルルル＿＿＿と音が鳴り響く

私は通過する筈の貨物列車に掴まり、駅を目指す。

因みに中には入れないから、ホントに掴まることしかできない。

私は足を引っ掛け、携帯を出す

《今、列車に乗りました。もうすぐ着きます》

私はその文章を春野さんに送信する

この列車は貨物列車だから、春野さんたちが待っている駅まで行かない。

だから＿＿＿＿っと。

私は一歩手前の駅に飛び降り、旅客列車を待つことにした

旅客列車は来るのが早く、あと5分くらいで着くだろう。

そして、例の駅に着けば降りるだけ。

だが、そこは阿鼻叫喚としていた

少し俯いている春野さんとナオミちゃん。それから太宰さん。

太宰さんが何かしたのか……？否、電柱が倒れていてあちこちに戦った痕。

そして太宰さんが一人で居ることは基本ない。敦くんとのコンビだから。

『ナオミちゃん！春野さん！』

「香里さん！ご無事でしたか！？」

「あの時はありがとう。追手は大丈夫だった？」

『はい！国木田さんと谷崎さんが組合の異能者たちを警察に捕まえさせたようです！』

その言葉に二人は笑顔になる

「じゃあ、行こうか。探偵社の基地、旧晩香堂まで。」

太宰さんが立ち上がって云う

私たちは喋り乍ら旧晩香堂へと向かった