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「勘違いさせたなら済まないね。組合の任務は過酷だが払いが良いんだ。解任されたら故郷の家族が飢える。……分かるかい?妹の為なら君がどうなろうと知った事じゃない。」
「もう止めてぇっ!」
叫ぶ春野さんをナオミちゃんが落ち着かせる。
疾く、疾く来て…!!……じゃないと、私は_____!
その時、組合の構成員であるラヴクラフトが可笑しなことを云う。
「奇妙な国……この季節に……雪が。」
その声に、痩せた、長髪の、裾がボロボロになっているコートを着た男性、ラヴクラフトの周りを見る
谷崎くんだ……!谷崎くんの異能、細雪。それを使って___!
ラヴクラフトの背後に国木田さんが現れ、同時に銃を撃つ
「何!?」
ジョン・スタインベックはその声に反応するが、国木田さんに一部の木を撃たれる
「ナオミ!」
ナオミちゃんを呼ぶ声。云うまでもない。谷崎くんだ。
「逃げるンだ!疾く!」
「兄様!」
谷崎くんが短刀で木の根を斬り、扉を開けてくれる
「五分後、麓の鉄道を旅客列車が通る!十秒だけ止まる様に話を通してあるからそれに飛び乗れ!」
『了解!春野さん、ナオミちゃん!行こう!』
私たちは麓の鉄道目指して走り出す
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時