人を殺して死ねよとて ページ3
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私はあの後3日間の休みを取ったので、春野さん達から“新入社員(調査員)が入った”という旨しか聞いていない。
入社試験の際、爆弾に覆いかぶさったと聞いたが……
『あれ、晶子さん、と………』
すれ違った晶子さんに挨拶をするが隣の少年の名が判らない。十中八九、新入社員の人だろう。
え〜〜と、
「あ、中島敦と云います。えと、よろしくお願いします。」
律儀に挨拶してくれる敦くん。
『此方こそ。私の名前は曽野香里。よろしくね。』
「香里は3日間も休んだンだ。買出し、手伝ってくれるよねェ」
『あー、は……はーい。』
…………断れないよぅ…
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「ま、まだ購うんですか?」
『流石にもう持てませんよ〜?』
「2人とも落とすンじゃないよ?……落としたら____」
「お…落としたら?」
敦くんが問う。その言葉に晶子さんは振り返り、ニィッと笑う
そんな時近づいてくる赤い着物を着ているおさげの少女__間違いない。少女暗殺者だ。ここに来るまでに敦くんはポートマフィアに狙われていると聞いた。……刺客か?
「うわわわっ!」
隣を見ると敦くんが人とぶつかってしまったのか、バランスを崩していた
『敦くん!?』
紙袋からこぼれ落ちる檸檬。
『危ないっ!』
電話をしていて檸檬に気付かなかった人が檸檬を踏ん付け……
「ウォウッ!?」
転ぶ。
「あーあー」
「わわわっ…大丈夫ですか!」
晶子さんはやや冷めた声で驚き、敦くんは冷や汗をかいて、その人の元へ行く
「どうしてくれる、欧州職人の特別誂えだぞ!」
「す…すみません、ホントに……」
私は憤慨しているその人の元へ行き、服についた埃を払う
『ご容赦を、お怪我はありませんか?』
「五月蝿い!」
ドスッと足を大きく振り上げ蹴られる
『っ!』
「香里!!」
ばっと私に向かって指を指す
「女の癖に、儂を誰だと思ってる!貴様らの勤め先など、電話一本で潰して____」
晶子さんが指を掴む
「女の癖に?_____そいつは恐れ入ったねェ。女らしくアンタの貧相な××を踏み潰して××してやろうか?」
さらに手は握り込んでいてメリッという音も聞こえて来る
相変わらずなんだね、晶子さんの男女差別嫌いは。
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時