武装探偵社の有能事務員さん【文スト】 (ページ11)

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「み……みんなの前職をですか！？」

『まあね、太宰さん以外なら､だけど。太宰さん履歴書の提出が未だなのよ、もう二年経つっていうのに。』

もう。と私は椅子に座り直し乍ら乱歩さんたちの方を見る

「これ先刻話した練ると色が変わるお菓子！練っていいよ！」

その言葉に応えるように鏡花ちゃんはお菓子を練る

「でも食べるのは僕だけどねー」

……残酷なことしてやるなよ、乱歩さん。

「抑々、どうして彼女が探偵社に？」

敦くんが乱歩さん達を見ながらそう云う

『それは社＿＿＿＿＿＿』

「私が呼んだ。」

背後からヌッ＿＿と社長が現れる

国木田さんと社長の会話からして指名手配は時間の問題＿＿＿そして居場所が探偵社だと割れるのも時間の問題。

「ここに置いて下さい。……何でもします」

「え！？…でも………そんな簡単には＿＿＿」

「止めておけ。元マフィアだからではない。仕事がない訳でもない。だが止めておけ。甘い世界せはないぞ。」

「そうだよ、それに此処にいたら孰れマフィアに見付かる。むしろ遠地に逃げたほうが………」

鏡花ちゃんの言葉を、国木田さんと敦くんが否定する。

「…私には、殺人(ころし)の他に何もできないと、“あいつ”は云った。……そうかもしれないけれど…………違うと自分に証明したい。」

「僕からも、お願いします」

鏡花ちゃんの言葉に何か思ったのか、敦くんも頭を下げる

鏡花ちゃんは社長の方に近寄り、じっと社長の目を見つめてこう呟いた

「お願いです………」

「採用。」

『「「「「「え！？」」」」」』

なに？社長のあの顔………初めて見た

「敦、面倒を見て遣れ」

バタンと扉が閉まる

「……香里。この書類を頼めるか？」

国木田さんに書類を手渡される。なるほど。紙をデェタに写す仕事か。

『了解です。多分直ぐに終わりますよー』