ジェネハウス。 #3 (ページ6)

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side龍友

涼「んぅ……」

龍「こっちおいで、起こしたるから」

眠いのか愚図りだす涼太に、自分の膝を貸す。

コテンと僕の膝の上に頭を預ける涼太。

だけどその時に触れた体温に違和感を覚える。

龍「涼太、しんどくない？」

なんだかおでこ含め、涼太がポカポカ温かい気がして。

涼「だぁじょーぶ、りょた、ねむぅい…」

龍「ん、ごめんな、寝てええよ」

気になったものの、涼太は眠いと言うばかり。

眠い時は体温が少し高くなるし、ましてや子どもだからこれくらい普通だろうと思い込んでしまった。

それから涼太は一度も起きることなく、目的地に到着。

龍「涼太、着いたで」

涼「んんっ…」

涼太を優しく起こすも、相変わらず若干の不機嫌。

やっぱりあまり乗り気じゃなく、双子に合わせてくれたのかな、と今さら感じる。

龍「涼太、見て？シャボン玉あるで」

涼太が興味を持ちそうなもので釣ってみる。

涼「ん、」

龍「よし、あっちのベンチでシャボン玉しよか」

涼太の手を引いてベンチに腰掛ける。

龍「ほら、ふぅーって。綺麗やなぁ」

いつもならシャボン玉はかなり楽しんでくれるのに、今日は何故かあまり興味を示してくれない。

龍「どしたん？今日はシャボン玉いらん？」

涼「んーん、やる、」

龍「ほい、どーぞ」

手渡してやると、ゆっくりシャボン玉を吹き始める涼太。

ときどきシャボン玉に手を突っ込んでみたり、叩き潰してみたり。

だけどしばらくして。

涼「も、いぃ…」

龍「おぉ、ちょっと休むか」

突然、ペタンと座り込んでしまった涼太。

その拍子にシャボン玉の液体を落とし、涼太のズボンがびちゃびちゃに。

龍「お着替えしよか」

そう言って涼太を立たせようとすると。

涼「んっ、やぁっ…」

龍「どしたん。ほれ、立って？」

立ちたくないとでも言わんばかりに足に力を入れず、ズルズル座り込む涼太。

だけど、涼太に触れてまた違和感を覚えた。

龍「涼太しんどい？」

炎天下の下にいたとはいえ、子どもの体温は高いとはいえ。

かなり涼太の体が熱いような気がして。

龍「ちょっと抱っこするな。車に戻ろか」

慌てて涼太を抱っこして、一度車に戻った。
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私事ですが新生活が始まり、当分は更新時間がまばらになる可能性があります。

ですが温かく見守って頂けると嬉しいです。