＊ ページ7
虎杖「Aさんっ！大丈夫！？」
「ｯｺﾞﾌﾟ、大丈夫…。」
と吐血をしながら言う
虎杖「いや、絶対大丈夫じゃないでしょ！」
「ううん、大丈夫だから」
Aは肩に回された虎杖の腕を下げた
そして腹部に刺さる枝を抜き取ろうとする
虎杖「えっ、何してんの！？」
血を吹き出しながらも抜き取り枝を放り投げる
「私たちは見誤るっていうミスを冒した」
そう言うAの腹部の穴が塞がる
虎杖「え、なんで？」
「言ったでしょ、私の術式、“質量変換”
琥魄眸はオプションに過ぎない」
穴の空いていた腹部を撫でる
「細胞の量、大きさを変えて一時的に傷を塞いだ
簡単に言えば傷を小さくしたの」
虎杖「それって、無敵すぎない？」
「別に縫ったわけじゃないから
血は止まらなかったら止まらないし、ダメージは回復しない
痛いものは痛い。」
顎に伝う吐いた血を手の甲で拭いながらそう言う
『きよょょょょよよよよっ』
と呪霊が奇妙な雄叫びをあげはじめた
虎杖「…Aさん、俺がやるから休んでて」
「それはダメ、危ない
さっき言ったでしょ、私たちは見誤ったの
ヤツの等級は準一級、いやもう一級まで跳ね上がったかもしれない」
虎杖「そんな簡単に強くなるもんなの？」
「ここは不思議な力を持った場所
私の呪力を補ったようにアイツも呪力を補ってる
地に根を張って動かないのがその証拠
ああやって大地から呪力を吸い上げて力を増してる」
虎杖「じゃあ、どうすれば！」
「これ以上、力を増す前に祓う
虎杖くん、君はどんな戦い方をするの？」
虎杖「え…っと、殴ったり、蹴ったり」
「そう、それなら相性がいい」
Aはそう微笑むと虎杖の背中を叩く
「御礼参りよ
ボコボコに殴り潰してやろうじゃない」
2人はエンジンをかけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼夏 | 作成日時：2021年5月12日 0時
