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「ファンタジーな世界では

こんな魔法みたいな不思議な力が幸せにしてくれるのにさ」





Aはそう言うと左手で指パッチンをした





するとその左の手の人差し指に嵌めていた指輪の石が光った





その石は琥珀色に輝き指輪から外れ大きさを増し宙に浮かんだ





虎杖「うわぁ!すげぇ!なにこれ!!


Aさんの術式??」





「そう、私の術式は“質量変換”

物の大きさ重さを変えることができるの


これは大きくして極限まで軽くして浮かしたの」





虎杖「うお!本当だ!!石なのにめっちゃ軽い!!

てか、変な感じ!あるのに無いみたい!!」





虎杖は浮かぶその石を手に取った





「呪いなんて陰気臭い

無くなればいいのに」





そう呟くAの顔はとても悲しそうだった





虎杖「あ、そういえばAさんって何級呪術師なの?」





「んー、私には特に決まった階級はないだよね」





虎杖「え??」





「そもそも、私は高専関係者じゃないの」





虎杖「えぇ???」





「OGには違いないけどね

私はあなたの先輩で呪術高専の卒業生」





虎杖「でも、関係者じゃないって…」





「私ね、小学生の時に五条悟に誘拐されたの」





虎杖「はぁ!?なんで!?」





「私が特別な目の持ち主だったから」





虎杖「特別な、目…」





「ま、それは着いたら話してあげる」











「はい到着」





虎杖「うひょー!これが富士山!!

山頂まで行ってみてーなぁ!」





「ちょっと、冗談は辞めてよね

私たちが向うのは富士山の上じゃなくて中なんだから」





虎杖「富士山の中?」





「とにかく下るわよ」





虎杖「えっ!?登るんじゃなくて!?」





「帰りは嫌でも登ることになるんだから

ほら、早く行くよ」





と連れてこられたのは6合目の木々が生い茂る森の中





虎杖「こんな所入っていいの?

明らか危ないところじゃん」





足元は整備などされていなく危険がいっぱいだ





「私だって入りたくないわ

あぁーもう、スニーカー履いてくればよかった」





虎杖「普通任務にその靴は履かないよ」





「わっ!」





案の定、Aは足を滑らせた





虎杖「危ないっ!」





虎杖はすぐに手を伸ばしAの腕を掴んだ




そして自分の方へと引き寄せる





虎杖「大丈夫?」





「う、うん」

2.彼女の瞳→←*



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作者名:蒼夏 | 作成日時:2021年5月12日 0時

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