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やはり何も聞いていなかったらしい。
櫻井は目を丸くする。
「二人はなんでアレボルに？」
「レクアは分かる？」
うん、と頷く櫻井。
「大野くんの同級生の」
「そう、そこから連絡が来たみたいで。気になるから確認しに行くって」
黙り込んだ櫻井は、柳谷の肩を叩いた。
「柳谷さん、アンドロイドの情報出せる？」
「分かりました、今出します」
カタカタ、とキーボードを叩き始めた柳谷を見て、「大野くん」と呼ぶ。
「翔くん？」
「俺も行くよ。何持てばいい？」
パッと二宮を見た大野。
二宮は渋そうな顔をしていて、本当は行かせたくないのが分かった。
それでも止める理由がないのだろう。
櫻井は特殊戦闘員だ。
「普段現場に出るときと同じ準備。服は着替えてよ」
「了解」
柳谷が立ち上がって、プリンターの元に寄る。
「今のところ正しいだろうって思える情報はこれですね。二枚分の情報しかないんですけど」
「いや、それでも助かるよ」
ありがとう、と紙を受け取った櫻井。
ざっと内容を眺めて、机の上に置く。
「大野くんと松本も見ておいた方がいいよ。相葉くんとニノも。これが厄介だと思う」
どれ、と全員が机の周りに集まってくる。
「前に大野くんが話してたでしょ？ 店で毎回言語も話し方も変わる、変に大野くんを付け回すやつがいたって。どこの国の人なのかも分からないって」
顎に手を当てた大野。
「あぁ、マスターにも報告してたやつか。荷物を取ろうとしてきたりするやつね」
「そう。それがこれだと思う。アンドロイド」
大野は瞬きをして、真剣な表情で紙を覗き込み始めた。
櫻井の顔を見た二宮。
「すでにこの国にもアンドロイドが来てたってこと？」
「それか、もしくはこの国でアンドロイドが作られたか」
まさか、と二宮は目を丸くする。
「そんなことって」
「でも、完全に否定なんてできないでしょ。この技術力の高さはこの国で作られてもおかしくない。というよりむしろ」
「この国で作られた可能性の方が高い」
静かに呟いた柳谷。
「何か根拠があるの？」
二宮の問いに、柳谷がまた別の紙を机の上に置く。
「これ、見てください。部品の発注書の大半が日本の中小企業宛てなんです。これだけで怪しいですよ」
二宮はさっと紙を見て唸った。
確かに、日本の中小企業にFantomeの名前で依頼されている。
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
