シンデレラ・ストーリー

○10*○ ページ10

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北「お待たせ」





それからしばらくして、



宏くんが校門にきた






あ「カッコよかったよ」



そう言うと、




北「知ってる」





またドヤ顔で、言われた








あ「行こっか」






宏くんと2人で帰るのなんて、めったにない







北「疲れたー…」






宏くん、さっきからそればっかり




よっぽど疲れてるんだね






あ「最近、好きな子とはどう？順調？」




北「ん…びみょー」





宏くん、好きな人がいるんだって。




誰かは教えてくれないけど









あ「どこが好きなの？」



そう聞くと、



北「おもしろい所」





いつもこの答え





北「…あと、優しい所と可愛い所」





あ「へー…」






昔からその子の事が大好きなんだって、


前に懐かしそうに言ってた






あ「今日は話せた？」


北「うん。いっぱい話したよ」



あ「よかったね」



北「うん」







くしゃって、可愛く笑った




あ「告白とか、しないの？」



北「んー…まだしない」




あ「宏くんなら、絶対成功するのに」



北「どうして？」






あ「だって、モテモテじゃん」




今日も女の子、

いっぱいサッカー見にきてたもん





北「…でもその子、好きな人いるから


俺には振り向いてくれないんだ。



全然、俺の気持ちに気づいてくれないし」









なぜか私の事をジッと見て、そう言った









あ「でも宏くん、カッコいいから

きっと振り向いてくれるよ」




北「…そ？ありがと」





なぜか悲しそうな顔で


宏くん、





北「そうなったらいいけどね」



だって








それからまた、しばらく歩いて








北「着いたー」




家の前に到着




あ「明日は今日みたいに遅れないようにね」



そう言うと、




北「絶対早起きする！！」





なんか張り切ってるみたい








あ「じゃあ、

朝起きるのも好きな人の事も頑張ってね」





そう言ってバイバイして






北「Aもね」






なぜかまた、悲しそうな顔で



宏くんが笑って言った









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