【歌い手】神様のお世話係です【まふまふ】 (ページ4)

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二話目じゃ！ページ4

Aが僕のご飯を作ることになった。なぜなら、昼にあんな出来事があったから．．．

それは、僕が昼ご飯のカップラーメンを取り出そうとしていた時だった。

貴「真冬、それは栄養に悪いんじゃぞ。それを食べる奴は働かない奴じゃ」

と言って、Aは僕の手からカップラーメンを取り上げた。

それは全国のカップラーメン好きを敵に回すような発言なのではないだろうか、A。

というか、僕が苦手な料理をやらなければいけない雰囲気が漂っている。

貴「真冬、ご飯をつくるのじゃ！」

初のお世話係の仕事だ。あぁ、面倒くさい。

「Aは何が食べたいの？」

貴「うどんじゃ、吾はうどんを食べたい」

うどんか・・・まぁ、作れない訳ではなさそうだ。

でも、うどんの上にのせる具材や、麺をどうするか、とか結構迷うな・・・

まぁ、スーパーに行ってから考えよう。材料がなければ始まらないからね。

僕は近くのスーパーで麺をどうするかで迷っていた。

手作りで作ろうかと一瞬考えたが、やっぱり楽な冷凍麺にしようと思う。

(手作りの麺なんて僕が作れる訳が無いしな・・)

なんたって、あの薬膳カレーを作った(作ってしまった)からな。

手作り麺は、僕にはあまりにも難易度が高すぎる・・・

冷凍うどん麺を買うことを決め、天ぷらを買うか作るかで悩んでいた。

(麺は冷凍麺だし、天ぷらは自分で作るか)

カレーをまともに作っていなかった男が、天ぷらに挑戦するとは。

(無謀かな・・でも、何事にも挑戦は大事だし・・)

そのあと、僕は野菜売り場で天ぷらに出来そうなもの、鮮魚売り場で海老を買った。

「あぁ、ちょっと僕のお腹が減りはじめたな・・・」

？「あれ？もしかしてまふくん？」

この声は．．．

「あれ？天月くんだー。珍しいね」

なんと、そこには僕の友達の天月くんが居た。

天「何しに来たの？」

「買い物以外に選択肢ないよね、ここだと」

天「まぁ、ここってスーパーだもんね」

何をそんなあたり前のことを訊いてきたのだろうか、天月くんは。

天「あれ？麺とか野菜ってことは・・うどんの材料を買ってたんだね！」

いつの間にか僕の買い物袋を覗いていた天月くんがそんなことを言っていた。

天「でも、２人分ぐらいの量を買っているんだね。誰かに作ったりするの？」

鋭いな・・まさかそんなことを訊いてくるとは。

そのあと、天月くんに質問攻めに遭ったのは言うまでもないだろう。