コンビネーション【短編集】 (ページ33)

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プリンスの後悔と成長。【柳田】ページ33

柳田side

男という生き物は、いくつになっても
イタズラが大好きである。
それはどんな状況であっても
計画を練る時から胸が高鳴るものである。

石「マサさんがドッキリしようって言い出すなんてビックリした！」

将「後からAに恨まれるかもなー…」

柳「最後にちゃんとオチがあるから大丈夫だと思うけど…マズいっすかね？」

将「ま、なるようになるか！」

言い出しっぺは俺。
だからなんかあっても責任は取る←

Aに仕掛けるドッキリは、
最初Aに無駄に冷たくしてみる。←ひどいｗ
その後、1人ずつ無駄に優しくして
ちゃんとネタバラシする。

将「でもさぁ…冷たくするって無理だろ。Aちゃん何も悪いことしてないのに」

石「確かに！マサさんそういうの得意そうだし、マサさんが冷たくする役やったら？(笑)」

柳「べつにいいけど(笑)」

石「俺らに多分聞いてくるから、知らなーいって答えばいいわけだもんね？」

将「A、なんかしたの？っていう方向に持ってけばいいな！」

柳「…」←怪しく微笑んでますｗｗ

石将「「(ブラックマサだ…)」」

そんなこんなで、
体育館にAが入ってきた。

「おはよー！」

将「おはよー」

石「おはよ！」

柳「はよ、」

「…？」

Aは俺の冷たさに
すでに気付いている。

でもあえて何も聞いてこない。

俺はウォーミングアップを始める。
すると、気になったのか
2人に何かを聞いているA。

「あ、あの」

柳「なに？」

「い、いや…何でもない。ごめん」

柳「…」

自分で仕掛けといて
結構可哀相だと思っている。

でも中途半端な状態のままってのも…

練習も終わりに差し掛かり、
将平さんが駆け寄ってきた。

将「結構A…マサが冷たいってガチで落ち込んでるけど大丈夫か？」

柳「…マジっすか。やべ。どーしよ」

ほんとやべーな。
どうしよ。マジで。

石「マサさん」

柳「…俺バカだなほんと」

石「Aちゃんならわかってくれるよ。ちゃんと話せば。後でちゃんと説明してあげなよ？」

柳「…おう、」

ー練習後。

誰もいなくなった体育館。

罪悪感いっぱいの俺は
なかなか体育館を出られない。

Aに、ちゃんと
話ができなかった。

俺たちは、
どうなってしまうんだろう。