《男性声優》イケメンラノベ作家（女）と声優さん

11話 さいとーそーまさん ページ12

壮馬side



壮「千優くん！！」



『…………』



返事はない。



顔を覗き込もうとしたら、そらされた。



地味に……傷つく。



壮「その……さっき、ごめん…ね？


拓也さんも悪気とかはゼロだし……それに……えと、ちょっと傷ついてたけど……気にしてなかった……と、思うから」



千優くんが未だなにを考えてるかわかんないけど



『ごめんなさい……その、会計は俺の財布から出してもらえれば、いいんで……俺、今日は帰ります。



皆さんにもそう伝えてもらえれば……』



そう言うと、俺に背を向ける



壮「ま、待って！」



俺は千優くんの手を掴み、少し自分の方に引き寄せた



『っ！？』



千優くんはちょっと、怯えたような目で俺を見た



壮「あ、や、そのごめん……」



ゆっくり手を離すと、千優くんは掴まれた左手をさすった……



でも、俺から逃げるような仕草は見せなかった




壮「あの、あのさっ……話が、したい……



て、いうか……その、俺ね、君と……千優くんと仲良くなりたい……んです……



仕事とか、社交辞令とか、そーゆーんじゃなくて……君と俺…似てるっていうと……へんだけど……



俺も、人間カンケーとか結構悩んでたから……相談に乗れるかもって……」



『それっ……て……



マネージャーが言ったんですよね？


どこまで……聞きました？』



壮「君が対人恐怖症ってこと……それだけ」



『………。



壮馬さんは……ご両親と仲がいいですか？』



壮「それなりには」



『俺はそれが出来ないんです。


当たり前のように育てられて、虐待とか……なくて……それでも……俺は、親を好きになれない……


そうゆう奴です……俺は


だから……だから……俺は、多分……優しくしてくれる人を傷つけてしまうから……』



壮「そ、そんなこと……」



ないって……言いたかった。言おうとした。



でも、いいのか？



ほんとにそんなことないのか？



俺が千優くんの気持ちを否定していいのか……わからない



『俺は……サイテーな人間だから』



壮「それは……君が決めることじゃ……ない。と、思う。


少なくとも俺はそんな風に思わないし…



中の人達だってそんな風に思ってる人は1人だっていない。


君はサイテーな人間なんかじゃない」

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ラッキー声優様☆今日はこの方の関連動画を見ては如何でしょーか！！

木村良平様

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