番外編 栗禁断症状ー国木田篇ー☆raccoonさんのリクエスト ページ37
今日再び奴が目覚める───────
さて今度の犠牲は誰になるのか──────
昨日の探偵社は朝飯も食べられぬ程忙しかった。
栗羊羮を食べたがるAさんを引きずり回して取引先へ行ったりもした。
その後、Aさんは謎の遺言を残して社内の来客用のソファーに倒れこんだ。
『奴が来るぞぉ・・・・・・ガックッ』
「!?」
どこぞの怪奇映画ばりの倒れ方に少し驚いた。
すると乱歩さんが冷蔵庫に四角い何かを詰め込んでいた。
「乱歩さん何を詰め込んでいるのですか?」
「んー?秘密ー!まぁ困ったときに使えばいいよ」
「?」
この時乱歩さんは明日起こる恐ろしい禁断症状の予兆を感じ取っていたのだ。
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「今日も予定通りだ」
この日の朝は穏やかで手帳の予定通りに出社出来た。
俺は何時も通り椅子に座り朝の書類整理に取り掛かった。
すると来客用のソファーからAさんが起き上がってきた。
どうやら昨日は探偵社で寝泊まりしたらしい。
Aさんは虚ろな目でふらふらしながら何処かへと去っていった。
恐らくシャワーでも浴びに行ったのだろう。
そして、この後恐ろしい事件が起こるのは俺はまだ知らない。
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書類整理を終えた頃、後ろから足音が聞こえてきた。
振り返ると、どうやらAさんがシャワーからあがったらしい。
証拠に頬は少しピンクに染まっており、髪も濡れている。
「お早うございます、Aさん」
俺は何時も通り挨拶をした。
『嗚呼、お早う国木田君』 キラリ( -∀・)
「!?」ブルッ((( ;゚Д゚)))
な、何だこの悪寒は?!不味い、俺の本能が危険だと告げている・・・!
俺はだんだんと近づいてくるAさんから逃げようとするも、上司から逃げるのは失礼ではないか、という理性が働き逃げれずにいた。
するとAさんが身体ごと近づけてくる。
風呂あがりのシャンプーの臭いに俺は息を飲む。
『やぁ、国木田君今日もいい朝だね』
「は、はい、そうですね」
『おやぁ、表情が固いぞ国木田君?僕は君の可愛い顔を見たいのに・・・』
「ひっ、すみません・・!」
Aさんは俺の手をとり手の甲を撫でた。
俺は擽ったさに思わず声をあげた。
俺はチラリと腕に絡み付いてくるAさんを見た。
その表情は恍惚としているが目は虚ろとしていた。
仕事で何人か見かけたやく物中毒者のようだった。
さぁ!どうする国木田!
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ラリー明日は暇(プロフ) - はずりんさん» 有り難うございます!是非、見てくださいね('ω')ノ (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - Kaiさん» 有り難うございます!(*^▽^*) (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
はずりん - 続編いかれるんですね!おめでとうございます!! この作品、すごい好きなので楽しみにしてますね!頑張ってください! (2018年6月27日 21時) (レス) id: 1750dd915a (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - とても面白いです (2018年6月27日 19時) (レス) id: 1851ef0a10 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - 晴夏 and Siki and Leonさん» 応援ありがとうございます!続編はもうそろそろ出ますんで。 (2018年6月27日 18時) (レス) id: 605632bffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラリー明日暇だってよ x他1人 | 作成日時:2018年4月3日 11時