中也誕生日記念!2 ページ35
「はっはっははは!こりゃ、傑作だなぁA!」
ヨコハマのショッピングモールにて手を叩いて笑う中也。
「・・・・・・・」
対して私はこの世の終わりのような目をして佇んでいた。
中也は何を見て笑っているかというと、私の格好である。
何時もの黒いダッフルコートではなく、ピンクと白の春らしいひらひらしたワンピースを着ていた。
「似合わあねぇww!」
何故こうなったかというと、其れは十分前に遡る。
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「ねぇー中也どこ行くのー!白状しろー!」
「煩せェ、取り敢えずショッピングモールでも行くか」
中也は頭を掻いて云った。
「了解であります」
「へいへい」
『ねぇ、あの人カッコよくない?』
『ホントだー、話しかけちゃおっかなー』
『でも隣に女の子いるよ』
『えーうそー』
「はっモテ男め・・・・・」
「なんか云ったか?」
「イイエ、ナンデモ」
・
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・
ヨコハマショッピングモール
「広し」
「はぁ?浩史?」
「違う、でどこ行くの?」
中也は悩んだように唸って云った。
「あーじゃあ服屋でも行くか」
そう云って中也は歩き出した。
「ねぇー中也ー、服見てて楽しいのー?」
「割とな」
「ふ〜ん」(* ̄- ̄)
私は興味なさげに返事した。
「あ、そう云えばお前いつもそのダッフルコートしか着てないな、よっしAの服見に行くぞ」
「えー別に要らなーい」
すると中也は私の肩に手をまわした。
「今日は俺の?」
「誕生日です・・・・・」
中也は満足そうに頷き、そのまま歩き出した。
他の女の子ならときめくのかもしれないが私にとっては只の強制連行である。
周りからの視線が痛い。
入ったのはそれなりに高い店だった。
「おら、これ着てみろよ」
中也は適当に服を選んで私に投げる。
「・・・・えっ、い、」
「今日は俺の?」
「誕生日です、着てきます・・・・・」
私は諦めの表情で試着室に入った。
其れで今に至る。
「似合わないのは自分でも分かってんだよ・・・おい、笑うな」
「あーめっちゃ笑ったー、A其れ買ってやんから今日一日そのまんまな」
私は顔をしかめるが反論はしなかった。
そしてお会計は済まされた。(絶望)
そして中也は今日一日機嫌がよかった。
其の後はカフェに行ったり、中也の帽子でフリスビーしたりした。
夕方ー
「そろそろ帰ろうぜA」
「うん」
「今日は有り難うな、楽しかったぜ」
中也は太陽のようにニカッと笑った。
「そりゃあようござんした」
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ラリー明日は暇(プロフ) - はずりんさん» 有り難うございます!是非、見てくださいね('ω')ノ (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - Kaiさん» 有り難うございます!(*^▽^*) (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
はずりん - 続編いかれるんですね!おめでとうございます!! この作品、すごい好きなので楽しみにしてますね!頑張ってください! (2018年6月27日 21時) (レス) id: 1750dd915a (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - とても面白いです (2018年6月27日 19時) (レス) id: 1851ef0a10 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - 晴夏 and Siki and Leonさん» 応援ありがとうございます!続編はもうそろそろ出ますんで。 (2018年6月27日 18時) (レス) id: 605632bffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラリー明日暇だってよ x他1人 | 作成日時:2018年4月3日 11時