太宰（妹）家出に成功したので就職しました

相変わらずな人達２ ページ30

「そ、それはまた急ですね・・・」

『ああ、私も昨日連絡があった』

「長期とはどれくらいなんですか？」

『二年だそうだ』

私は少しそれに驚く。

「思ったより長いですね、ちなみに内容は？」

『難関事件の解決と新人の手本だそうだ、やってくれるか？』

成程、それは確かに私にしか頼めない。

「ええ、勿論です、ですが少し寂しいですね」

乱歩さんへの栗饅頭の受け渡しもお美しい与謝野さんを

見つめることも国木田君をからかうこともできなくしまうの

少し寂しい。

『すまんな』

「いえいえ、でいつからですか？」

『明後日だそうだ』

「本当に急ですね・・・」

『荷造りは手伝おう』

えー悪いなぁー

「有り難うございます、ならその日は社長は救世主の
面倒でも見ていてください、暫く遊べなくなりますから」

すると、どこかションボリしたようになった。

やっぱり、可愛いとこあるな。

『頼んだぞ』

「はい、了解です」

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『Aさん、社長からなんと？』

「おや、国木田君、何ね明後日から長期の出張を頼まれたんだよ」

『どれくらいの期間ですか？』

「二年」

すると国木田君は大きく目を見開いた。

『二年もですか！？』

私は国木田君の驚く顔が面白くて笑った。

「うん、まぁ色々と頼んだ、書類とか」

『いや、いつも書類俺に押し付けてるじゃないですか』

「ほら、後輩の成長を願ってんだよ、多分」

『そこは曖昧にしないでください！』

「いやぁ、国木田君の困り顔は楽しいねぇ」


『楽しまれても・・・』

げんなりした風になる国木田君。

「ふふ、君と会った時を思い出すよ」

『俺はあんまり思い出したくありません』

「ひどいなー」

私は口をとがらせて云った。

「A−！」

突然乱歩さんが私を呼ぶ。

「なんですかー乱歩さん？」

「駄菓子が無くなったー！買ってきてー！！」

「はーい、じゃあ行ってきまーす」
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本当に相変わらずだなぁー


態度も関係性も言動もすべて昔のまんまだ。

四年か・・・・早いねぇ


思い出したのは家出する前の心のすさんだ私。

私はこの四年で変われただろうか。

依存して勝手に傷ついて耐えられなくなった私は

この探偵社で変われたのだろうか？


きっと変われたよね。

だって、こんなにも心が晴れやかで温かいんだから・・・・



私は自然と笑みをこぼした。

番外編　推しのツインテは俺の得→←相変わらずな人達

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