太宰（妹）家出に成功したので就職しました

国木田出会う！ ページ20

俺の名前は国木田独歩、探偵社員だ。

とはいってもまだ入りたての新人である。

先日裏入社試験に合格したところだ。

しかし、合格しても己を甘やかしてはいけない。

もっと精進せねばならん。


「うむ、五秒も早く着いてしまったな」

俺は時計を見て、五秒待った。


「おはようございます」

俺はドアをくぐる。

予定通りだ。


『お早う！眼鏡っ子！！』

「・・・・誰だ」

元気よく社内に響く少女の声。

目の前には癖のある黒い蓬髪に、栗色のジャケット、膝ぐらいの黒いスカァトを履いた少女
が居た。

それにしても一体誰だ？少なくとも探偵社でこんな少女を

見た覚えは無かった。

迷子か？



『おーい眼鏡っ子聞いてるー？』

「五月蝿い、それよりは俺の質問に答えろ、お前は誰だ？」

『当ててごらん』

何と掴み所の無い少女だろう。

俺は少し考え、答えた。




「・・・迷子か？」

すると少女はキョトンとして、次に盛大に笑い出した。

『あはははははは！ま、迷子ww！！』

俺は少しこの少女に殺意を覚えた。

「煩い！で迷子なのか？！迷子じゃないのか！？」

『迷子ですっ！！』( ・`д・´)ｷﾘｯ

「結局迷子ではないか！！」









何なんだこの少女は・・・・・・・！

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