太宰（妹）家出に成功したので就職しました

入社試験３ ページ16

その日は依頼人と別れて、一度探偵社に戻ることにした。

護衛の仕事は明日からだ。


「依頼引き受けましたけど、具体的に何をするんですか」

『あぁ、明日は友人を装い依頼人を護衛する、ところでAの
異能はどんな感じなんだい？』

「そういえば話していませんでしたね、私の能力は
透明になったり透過したりできます、与謝野さんは？」

『ん？妾の能力は治癒能力さ』

「へぇー珍しいですね！！」

私は驚きの声をあげた。

ほとんどが戦闘系か汎用系の異能の中でも治癒系はかなり珍しい。

ちなみに私の異能は汎用系に属する異能力である。

『怪我したらお出で、治してやるよ』

ぞわっ

「あ、有難うございます！」

今すごいぞわっとしたぞ。

何故か与謝野さんの『治す』というワードは危険な気がするのだ。

何故だろうか？

「そ、そういえば与謝野さん私、明日のことで良いこと思い付いたんです！」

『ほぉなんだい？』



ーーーーーーーー

翌日


『今日は宜しくお願いします、与謝野さん』

『ああ、任せな』

松高は何か気づいたように云った。

『あら、昨日の女の子は？』

『ええ、隠れて見守ってくれていますので』

『そうなんですか？』





ふふふふ、その通り今、私は異能を使ってを使って

二人を見守っています。

え、お前こそストーカーだって？大丈夫！私は真の愛の使者だから！


・
・
・
・

うーん何にも起きないな。

平和、平和、うん平和って素晴らしい。

何かデジャブ。


ん？後ろから謎の男が・・・あ、ヤバい

逝っちゃってる目だ。


「与謝野さん！後ろから男が真っ直ぐ走って来ます！！」

無線で与謝野さんに伝える。



『何っ？分かった迎え撃つよ』







いよいよ私達はストーカーと対峙する。

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