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番外編 生まれた日と墓3 ページ12

「お、織田作?ホントに織田作?」

『ああ』

「わぁー織田作だぁ!」

私は織田作に抱き着く

織田作は驚きながらも優しく頭を撫でてくれた。

『嗚呼、久し振りだな、、A髪を切ったのか?』

「うん」

『ますます太宰に似てきたな』

「えーそう?」

訝し気に聞き返した。

『嗚呼、似ている、それよりAが生きていてくれて良かった』

その言葉に少し顔が赤くなる。

直ぐに表情を戻して

「まぁね、でも家出ライフを楽しむって云ったでしょ」

そう云ってにっこり笑う。


『嗚呼、云ったな』

織田作も薄く微笑む。

「ふふ、マフィアでは何かあった?」

『そう云えば今日Aの墓が建ったぞ』

え?おはか?

「え!?ホントに?!」

『本当だ、ちなみに墓の前にはクレーターが出来ている』

・・・・大丈夫か?私の墓・・・・

「ず、随分斬新なお墓だね」

『中原さんが開けた』

中也め、いつかその帽子に蛞蝓を入れてやる。

「そうかー、私が死んだら入ることにするよ・・・」

『死ぬ予定があるのか?』

真顔でそんなことを云う織田作に笑った。

「まさか、お兄ちゃんじゃあるまいし」

『そうか、今日はAの生まれた日だったな
何かしてほしいことはあるか?」

「ん〜、じゃあ私とお話しして、これからの誕生日もずっと」

織田作は少し目を見開き、優しく微笑んだ。

『嗚呼、もちろんだ」



会話が終わる頃には斜陽が赤く輝いていた。



ーヨコハマ共同墓地ー


斜陽が墓地を赤く照らす。

其処には一人の男が海を見ていた。

男の手には青い石のついた一本のループタイが握られていた。

其れは誰への贈り物なのかは誰も知らない。






(;´・ω・)

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ラリー明日は暇(プロフ) - はずりんさん» 有り難うございます!是非、見てくださいね('ω')ノ (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - Kaiさん» 有り難うございます!(*^▽^*) (2018年6月28日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
はずりん - 続編いかれるんですね!おめでとうございます!! この作品、すごい好きなので楽しみにしてますね!頑張ってください! (2018年6月27日 21時) (レス) id: 1750dd915a (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - とても面白いです (2018年6月27日 19時) (レス) id: 1851ef0a10 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - 晴夏 and Siki and Leonさん» 応援ありがとうございます!続編はもうそろそろ出ますんで。 (2018年6月27日 18時) (レス) id: 605632bffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラリー明日暇だってよ x他1人 | 作成日時:2018年4月3日 11時

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