浮気するなら仕返ししますⅡ【夏油傑】 (ページ7)

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現在◆◆◆村

『全てわかった』

Aから敬語が抜けている

こうなる時は大抵怒っている時だけ

「……は……ナ……して……くれな……イカ」

『…』

髪のゴムはちぎれてパサリとAの髪が落ちる

暗闇でもわかるほど目はギラギラ輝き

血のせいなのか分からないが赤くひかっている

『…それで終わりか』

私は夏油くんの腕を離すと碧と言う男性に飛び掛る

「普通の人間じゃぁ俺は倒せないよ」

余裕を貫き通す碧

『その方がよっぽど楽です』

ｸﾞﾁｬﾘ！

碧が恐る恐る胸元を見る

心臓の辺りにAの手が貫通していた

『何処の誰が弱いって？』

Aは何かを掴むと思いっきりに気抜いた

ﾋﾞﾁｬﾁｬ

そこから流れてきたのは赤い血ではなく紫の体液だった

『ビンゴ』

Aの手にはまだ脈打つ心臓が握られている

「お、お前ぇぇぇぇぇぇぇぇえ！！！！！！」

碧はAに飛び掛ろうとする

『さようなら』

Aは心臓を潰した

「ア゛ァァァｧアァァァァ！！！！！！」

男の断末魔が響き渡り

碧は灰となって消えた

『っ…はぁっ、』

ドサリと近くで倒れる音がする

多分夏油君だろう

私もそろそろ限界だ

一緒に眠るよ

夏油君