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檻の扉を壊して
外に出ると
そこは森林だった
鬱蒼と茂った緑の林
「今何時だよ」
『知らないですよ。そんなこと』
「お前いっつも見てんだろ。あの……木の板みたいな」
『スマホですか？』
「それだ！そのすまほは？」
『取られました』
「はぁ！？」
いやだってナイフもないもん
「行先わかんのかよ」
『えぇ前蛾夜先生に聞きました』
「で？どこだ？」
『◆◆◆村』
「その村は？」
『……分かりません』
「お前なぁ」
『ここには来たことがない』
「じゃあどうするんだよ！」
『でもきっと近くだと思うんです』
「なんで？」
『任務に行くのにわざわざ遠い所まで来ないでしょ』
「それは……そうかもな」
『まずはこの森を抜けなければ』
「そうだな」
私たちは走り出した
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作者名：奏 | 作成日時：2022年1月16日 22時
