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鏡舎からスカラビア寮に帰ってきたけど……
真っ先に寮長と出くわした。
抱えていた高そうな布がバサッと落ちる。
カ「わぁ！？」
「すみません、びっくりさせちゃいましたよね……」
カ「いや、ちょうど実家から送られてきた荷物を受け取ったところに帰ってきたから……ってだけでもない！A……いつの間に身籠ってたんだ？」
やっぱりそこにツッコむよね。
「身籠ったわけじゃなくて……」
カ「ん……？？その子ども……昔のジャミルに似てるな！って、相手はジャミルなのか！？いやでも当たり前か……？付き合ってるんだし……」
自己完結しそうな寮長を慌てて止め、事情を説明した。
カ「未来とはいえ、本当にジャミルとの子なのか！めでたいな！今日は……宴だ！A、たくさん人を呼ぼう！」
子「んぇ……？」
「起きた？おはよう」
目をこすった男の子が、私の顔を見て、ゆっくりと振り向いて寮長の顔を見た。
子「カリムしゃま……？」
カ「オレのこと分かるのか！？あっはっは、ジャミルの子で間違いないな〜」
明るい笑顔で頭を撫でられた男の子は嬉しそうにしている。
子「カリムしゃま、だっこしてー」
カ「おう！いいぞ！」
「あ、でも！」
この子がバイパー家に生まれるとしたら、未来で親族が無礼とか気にしてるんじゃ……？
こっちにいる間に馴れ馴れしくなって、帰ったとき我が子が叱責されるのは嫌だ。
子「おかーさんっ」
寮長へ渡すのを戸惑った手を、ぽんぽんと優しく叩かれた。
子「おとうさんがね、えらいひとがいないところなら、カリムしゃまにえんりょするなっていってたよ？だから、いいれしょ？」
「……………………」
先輩……何を言って…………いや、すごく想像がつく。
先輩は無礼よりも、我慢させるの嫌いそうだから、良い具合の処世術を教えそうだなぁ。
この状況を把握してものを言うのも、普段からしっかり育てられてる証。
考え方もジャミル先輩に似てきそうだと思って微笑ましくなった。
「ふふっ。うん、いいよ」
カ「くっ……あっはっはっはっは！そうか、未来のジャミルがそう言ったのか〜。いいぜ！遠慮なんてするなっ」
寮長と抱っこを代わった。
カ「下の兄弟と遊んでたから任せてくれ！」
「私は、宴の準備を始めちゃいますね」
カ「あぁ、頼んだ！」
予定がある人は来られないだろうけど、ユウやフロイド先輩にも宴のゲストを呼ぶの手伝ってもらおう。
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sane(プロフ) - すﾝずさん» ありがとうございます！！これからも面白さを交えつつ幸せあふれる話を書けるよう頑張ります！ (2020年6月7日 20時) (
レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
すﾝず - すんごい面白いです！！！！更新頑張って下さい！！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
sane(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます！毎日更新していますので楽しみにお待ちくださいませ〜！(*´∇｀) (2020年6月6日 22時) (レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年6月6日 22時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
sane(プロフ) - AILEさん» 初めまして、嫉妬ジャミルを可愛いと言っていただけて嬉しいです……！これからも良い具合に嫉妬させますね！(笑)ありがとうございます！更新、頑張ります！！ (2020年6月2日 23時) (レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さね | 作成日時：2020年6月2日 17時
