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今日から寮の生活。
母親には反対されたけど、
寮で暮らしてみたいって思うAの気持ちを理解してくれる父親が許してくれた。
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「510、510っと…。」
管理人の人が
『キミと同じで今日から寮に住む子がいるんだけど、キミと同じ部屋でいいかな?』
って言うから、
断れない性分であるAは
『はい』と言った。
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「…ここか。」
もらったばかりのカギで開けて中に入った。
部屋は真っ暗。
その子はまだ来てないらしい。
Aは電気をつけた。
ちゃぶ台が真ん中にあって、
右に勉強机が２つ。
奥にベッドが２つ。タブルベッドか、かなり広い。
クローゼットとか様々ある。
お風呂は寮で１つ。
ものすごく広いという噂。
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ある程度の荷物をしまったAは一息ついていた。
そのとき。
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ドンドン!
ドアをたたく音。
「はーい!!」
Aが開けると、
「Aさん、今日から寮で住むって聞いたから来ちゃった。」
「梅原さん…」
桃花がいた。
「わぁー。私の部屋よりもひろーい!」
部屋に入った桃花は、ダブルベッドにダイビング。
Aは玄関で呆然と立ち尽くしていた。
「んー、最高っ!」
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「あれ、A先輩?」
振り向いたAはギョッとなった。
「なんで…」
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「梅原!!なんで俺の部屋にあがりこんでんねん!!」
Aは耳を疑った。
「俺の……部屋?」
「大倉君が私の名前を知ってくれてるなんて……」
目がハートになってる桃花の襟をつかんで廊下にだした。
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Aは何がなんだかわからなくなった。
「今日からよろしくですね、A先輩*」
Aは廊下に飛び出た。
「A先輩!」
必死で走った。
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作者名：亜矢 | 作成日時：2012年8月27日 10時
