【スプレーマムの花束を貴方に2】 (ページ8)

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「しかもなんか人が増えてるし！」
コンビニの前で響く声を聞き、私はアイスを手に苦笑した。

真ちゃんとコンビニに居たところ、黄瀬くんの歓迎会をするのでどうかと黒子くんに誘われたのだ。

「俺もミケも元々コンビニに居たのだよ。そこを黒子に誘われただけだ。」
「お祝い会は人が多いほうが楽しいですから。」
黒子くんはそう説明した。

「まぁ食べてやらんこともないのだよ。」
「ちょっと、真ちゃん…。ごめんね、黄瀬くん。お代は払うから。」私は眉を下げながら話す。

「いや、別にいいっスけど…。えーと、亜麻野サンと…つーかアンタ、誰スか？」
「緑間真太郎だ。レギュラーの顔くらい覚えておくのだよ。」
「1軍に入ったばっかで覚えられなんないスよ。」
真ちゃんがビシリと言い放つが、黄瀬くんは肩をすくめる。

「そういうことこそ、教育係とサポートに聞けよっ。」
「わっ！もう、青峰くん。」
すると、青峰くんが私と黒子くんの肩に手を回す。急にやられるとびっくりするからやめてほしい。

「悪いって、…テツ？」
「当たりました。」当たり棒を手にする彼。
「えっ！凄いね。」
「すげーな。俺、当たりって初めて見たわ。」
「俺もっス。箱なんて珍しいスね。」
そう盛り上がっていると、黒子くんは遠目から見ていたさつきちゃんに当たり棒を渡しに行った。

なんだかさつきちゃんの目がハートになっているのは気のせいかな？