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「…、」
「あ、起きましたね。こないだより早い」
「…私、」
「覚えてますか?すっごい高熱だったけど」
「…覚えて、ます」
「良かった笑」
目が覚めるとジミン君の家のソファの上で寝転がっていた。時計に目をやれば、ちょうど日付が変わった頃で、ジミン君の家に来てから4時間くらいが経っていた。
ジミン君の前で倒れるのは2回目。1回目は記憶が抜けている部分もあったけど、今回は鮮明に覚えていた。ついさっきまでのごちゃまぜの感情がフラッシュバックしてきて、だんだん恥ずかしくなってくる。
「聞きたいことが、沢山あるのですが、」
「ん?なんですか笑?」
「…あの、えっと、な、何から聞けばいいか…」
「キョドりすぎです笑」
「ごめん…」
「僕から説明しましょうか?」
「…お、お願いします」
おどおどしている私にジミン君は笑っていて、余計に恥ずかしくなった。私の方が年上のくせに、何もわからなくて、頼りにもならなくて、なんでもジミン君に任せっきりで…。本当に自分が嫌だ。
ジミン君の前だと、何も出来なくなってしまう。子供っぽく落ち着きが無くなってしまって我を失う。対象にジミン君は私より何歳も大人っぽくて、余裕ばっかり見せているんだ。
…ほんと、嫌になる。
「弱点は、ここ。自分の好きな人がこめかみに口で痣を付けると治るんですよ。所謂キスマーク」
「んっ、ちょ、ちょっと!」
「ふふ笑。熱くも辛くもないでしょ?」
ジミン君は説明した後に、ちゅっと軽くキスをしてきて。確かに触れられても全く熱くなかったしクラクラもしなかったけど、凄く心臓が早く動いて、苦しくなった。
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皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです!次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました!次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか!良かったです!ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます!ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います!!!これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皐月 | 作成日時:2020年3月29日 15時