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「…なに、笑ってるの?」
「すいません…笑」
「私は真面目なんだけど、」
「だから可愛くて笑」
…おかしい。どうしてこの人は笑っているんだろう。私何かおかしいこと言ったのかな…?言ってた無いよね、私が超能力者だってことも言ったし、私が彼を避けていた理由もそのまま言った。触れる事さえ許されない。それで伝わらなかった?
少々腹立たしい状況でさえ、この柔らかい笑顔は私に母性と癒しを与える。そんな自分が嫌だ。
「もう…!いい加減にして」
「知らないんですね、弱点の治し方」
「…え?」
「やっぱり。超能力者のくせに笑」
「待って、何の話?」
「弱点って治せるんですよ?」
…彼の一言に硬直する自分。弱点が治せる…?聞いた事もなかった。まず弱点なんて出た事が無かったからそんなに調べる事もしなかったし、超能力がバレたのも初めてだったし…。
停止状態の私を見て、ジミン君は相変わらず笑っていた。何だか小っ恥ずかしくなって目を逸らす。
するとジミン君は私の頬を指先で挟み、強引に引き寄せてきて。無理やり目を合わせられた。じりじりと暑くなってきて、頭がぼやぼやする。今日は何回も触れていて、今結構危ない。
「だから、触ら、ないで…」
「ヌナの弱点は、僕にしか治せないんですよ」
「じゃあ、はやくなおして、」
膝から崩れ落ちそうになった時、ジミン君は私の腰を抱いて支えた。いよいよ意識が薄れてきて、息がしずらくなってくる。そんな中、ジミン君の顔がどんどん近づいてきて。
どういう訳か、唇と唇が柔らかく触れた。
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皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです!次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました!次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか!良かったです!ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます!ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います!!!これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皐月 | 作成日時:2020年3月29日 15時