31【JM】 ページ32
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「ヌナ。超能力者、でしょ」
俺がそう言って頬に手を寄せると、ヌナは涙を零した。今こうしている間も、手はめちゃくちゃ熱いけど、ヌナに触れれるならおしくなかった。多分ヌナはめちゃくちゃしんどくて、辛いんだろうけど。
俺がそっと手を離すと、ヌナは荒々しく息を吸ったり吐いたりして、顔は真っ赤で汗もかき始めていた。
「…何で、僕の事好きなのに離れようとするんですか？」
「…、」
「僕も好きです、大好きですヌナの事」
ヌナの綺麗な顔に何度も涙が伝って。正直なんで泣いてるのかさえ分からなかった。ヌナが何を考えているのか。なんで俺から離れようとするのか。
今すぐにでも抱きしめて、好きだって何度も伝えたかったけど、その後に来るヌナの辛そうな姿を思ったらそんなこと出来なかった。
だからヌナ、教えて。
「どうしてなんですか？僕もヌナも、お互いの事、こんなに好きじゃない…」
「…そう、だよ…？」
「はい、？」
「私が、超能力者だから。普通の人じゃないから。
私があなたを好きだから。私が苦しむ分、あなたも苦しむ事になるから…」
「…」
「触れる事さえ、許されないんだよ…？」
ヌナはそう呟いたけど、俺の中では1つの疑問が生じた。
…この人、超能力者のくせにまさか、弱点の治し方を知らないの…？もしかして初恋？これが？僕がヌナの初恋？
一気に嬉しくなって、泣いてるヌナがめちゃくちゃ可愛く見えた。思わず笑ってしまうと、ヌナに不信そうな顔で見られて。涙を拭くと体はぴくっと反応する。
…まあ、弱点が永遠に治らないものだったら、こんなに絶望的な顔をするのも、無理はないかもしれないな。なんて。でも知らないなんて有り得る？超能力者でも何でもない俺が知ってるのに。
可愛いですねって言ったら、ヌナはキレ気味には？って言って。ヌナがどんな気持ちで言ってるんだろうと思ったら、また可愛いと呟いてしまった。
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皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです！次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (
レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました！次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか！良かったです！ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます！ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います！！！これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2020年3月29日 15時
