辛 党 克 服 宣 言

0 7 * や く そ く ページ8

うふふ ってそんな笑みが零れそうななか、私と菅原君は夕方をばっく に一緒に帰宅路についていた。
さてと
今日の夜ご飯は、辛いもので決まりだね！
絶対に克服して、菅原君ともう一回 食べに来るんだ！！そうなったら、私も楽しめるよね



「なぁーに嬉しそうなの？」
「なーんにもないよ」


ねぇ、菅原君
私がつられて伸びたような発音になってしまうのは、菅原君だけだよ。
こんなに一生懸命に、嫌いなものを好きになろうとするのも、菅原君だけ。
菅原君が、すきだから


…なんて、ね
頭のなかだったら、何回も菅原君に告白をしてるくせに、いざとなったら出来ないの。
自分の悪いクセだ。いやだなぁ…ほんとやだ
ぺちんっ と自信を入れるために、私は自身の頬を叩いた。
こうやったら、元気が出る気がするんだ。



「なにやってんの？頬っぺたが赤くなってるよ」
「大丈夫。自分に気合を入れただけだから」


菅原君につんつん 突かれたら、また引き締まった頬もだんだん緩んでくる。
くそぉ…なにをやっても、菅原君には敵わない
私をすぐふわふわ した気分にさせるんだ。
尊敬しちゃうよ、ある意味で


そんなことを考えていると、私の家が目の前にまで来てしまった。
あーぁ、もうちょっと一緒に居たかったな。
そんな切ない気持ちを飲み込んで、私は菅原君に笑顔で手を振るけど
そしたら、菅原君が手を振りながら



「また、一緒に行かない？」


照れたようにそう言った。
ほら、やっぱり菅原君は私を上げるのが上手だよ。
あぁ、すきだなぁ



「うん、もちろん！」


次の瞬間、菅原君はとびっきりの笑顔で笑った









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