前 髪 パ ッ ツ ン 系 女 子

前髪 ページ6

「俺、及川徹。名前は、知ってるよね？」
「……一応」



まっつん が 一応とか言うな‼ とか言ってるけど知らないよ、そんなの
私の頭の中は、年がら年中 ''花''
私が、及川徹を花の服の裾を握らながら睨んでいると、クスッ と面白そうに笑いながら


「こんなの初めてだな〜！親近感湧くね、前髪パッツンちゃん？」
「茶髪野郎」


にこやかな笑みで、そう言った。
.







.
及川徹が、女子に呼ばれて何処かに行ってる時。
まっつん から及川徹の扱い方を教わった。


「まず、適当に返す」
「どうやって？」


あんな目、初めて見る。
冷たくて、見透かされてしまうような…そんな目。
私が少し暗い感じにタコさんウィンナーを味わっていると、はじめ が一言。


「花巻が助けたら良い話だろ」


爆弾投下▽
しかも、もっちょもっちょ と頰を膨らませながら弁当を食べるから可愛い。
…関係ないけど
まっつん も 良いなそれ とか同感してる。
ちょっと待って、私の意見は？


花が私をジッ…と見つめる。
私は、急いで目を花から逸らす。
だんだんと、自分の顔に熱が集まってくるのが分かる。
ぎゅっ と目を瞑って返事を待っていると


「ん、じゃあ、俺の側に居ろよ」


特に気にしてない様子で、弁当を食べ続ける花
……あぁ、もう、好きだバカ



ふと弁当を見ると、私のタコさんウィンナーが無くなっていた。

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