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「貴方の意見はよくわかりました。」
ぜーはーと息を荒げる俺に対して冷静な態度、抑揚のない声で言い放つ彼女。
絶対、分かったって声じゃない。話している間、彼女の目の冷たい光が一度も揺らがなかったことが何よりの証拠だ。
それでも・・・・・・分かってほしかったんだ。誰かと一緒に何かをする楽しさや、辛さを乗り越えたときの達成感を。
今回は文化祭の準備とつなげてそれを説明したけど・・・・俺にとって、仲間との絆の心地よさを
肌で感じるのは、やっぱり探偵チームKZだった。
俺は幸い、上杉や小塚や黒木やアーヤ・・・・いろいろな個性を持ちつつも、
人との関わりを大事にする奴らに囲まれてたから、早い段階で知ることができた絆。
自分一人では解決できないことでも、力を合わせたことで突破できた、壁を超えた瞬間の達成感。
それを、月島さんにも知ってほしい。俺の中には、それしかなかった。
そんなことを考えてると、彼女・・・・月島さんは、伏せていた目をあげてこういった。
「ですが、私はやはりその絆とやらは、今の自分に必要だと思いません」
体中の血液が凍った、気がした。
今まであって来た奴らの中でも、絆をいらない、なんて直球で言う奴はいなかったから。
そんな俺にはお構いなしに、月島さんは話を続ける。
「絆、友情といってもたかが中学三年の付き合いですし、それに・・・・・・
裏切られる可能性もゼロではないでしょう?
そんな面倒なことになるのなら、私は最初から絆や友情なんていりません。
むしろ、貴方には申し訳ありませんが”くだらない”とすら思います。」
それを聞いて、凍っていた血が一気に沸騰した様な感覚が体中を駆け抜けた。
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和歌青 - 更新して…ほしい (2018年1月9日 4時) (レス) id: 896b7265bd (このIDを非表示/違反報告)
はるはる - 更新頑張って下さいー!更新が待ち遠しいです笑笑 (2017年9月2日 10時) (レス) id: d4621e11e4 (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - 薫さん» ありがとうございます〜!最近はあまり顔を出せていませんが・・・・夏休みに宿題が終われば、頑張って更新しようと思います!・・・・・宿題が、終われば・・・・ (2017年7月16日 16時) (レス) id: be22ef58f9 (このIDを非表示/違反報告)
薫 - 更新頑張ってください! (2017年7月16日 15時) (レス) id: 1079d1ffb0 (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます!ほかの作品も読んでいただけたらとても嬉しいです〜(>▽<)これからもよろしくお願いします! (2017年7月12日 14時) (レス) id: be22ef58f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズラン | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月6日 21時