21 手を振る赤い男。 ページ21
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「そのまま右を見て」
そう言われた瞬間に私の右半身が麻痺する。
…み、みられている。
もう逃げたって仕方ない。←逃げるんかい
ま…これで幻滅されたら、それまでだし。
…ていうかやっぱり私ジミンのこと意識してるんだな。
こんな不安になるなんて、相当好きだよ…あああ。つらい。いろいろつらい。
「A、はやく〜(笑)ぼく電話しながら笑ってて変なひとだよ(笑)」
「あ、はいはい…右ね、右…」
腹を決めて、唇をかみしめた後、
私は振り返って電話をしている男の人を探す。
…あ、あれかな？
約5、6m先の観葉植物の影でスマホ片手にこっちを見てる人がいる。
赤のスウェットに膝の破れたジーンズ。
黒いキャップに黒い大きなサングラス。
普通にあれしかない。でも待って。
…かっこよすぎるけど
「え、あの…赤いひと？」
「あ、目合ったね〜うん、ぼくだよ」
「う、嘘でしょ」
「なんで？(笑)」
「…かっこよすぎるでしょ」
「え〜うれしい(笑)でもぼくだもん(笑)」
「冗談はやめなさいあなた」←パニック
「本当だよ〜…じゃ、なにしたら信じるの？」
サングラスのせいでどこ見てるかよくわからないけど
明らかに口は同じように動いてる。
そして遠くからみてもわかる。
あれはきっとオーラってやつだ。
「わかんないけど…とりあえずジミンってことを認識するまでに時間かかるわごめん」
「あ〜じゃあ、今から手をふるね？みてて？」
そう電話越しのジミンが言った直後、
赤い人がめっちゃ笑顔で手振る。
「わかったの？(笑)お〜い！(笑)」
「はい…わかった」
「よかった〜じゃ、ここまで来てくれるの？ぼく周りに人がいるところ苦手だから」
「あ、わかった…ゴミだけ捨ててからいくね」
「うん！まってる！あとでね〜」
そしてLINE電話が切れる。
赤い人も同時にひと気のないベンチに歩いていった。
でも周りに人がいるの苦手ってどういうこと？
新しいタイプのコミュ障？←
ああ…とりあえず状況を整理したい。
でも、さっさと会わないとジミンたぶん忙しいし…
空のコーヒーカップを返却台に返して
荷物を持って私はゆっくり歩き出す。
今度は至近距離…
近くでみたら改めてブスだなとか思われないだろうか。←
だって相手は遠くでみてもかっこいいんだよ？
神様ってほんと不公平だよな。
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とーりすがりのジミンペン。 - 地味に勉強になる、( (2018年11月10日 22時) (
レス) id: bd9e65e61a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー - ミチゲッタではないでしょうか？間違ってたらごめんなさい (2018年7月18日 6時) (レス) id: 80431d64d1 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - しゆたんさん» 韓国語喋れませんよ！← 読んでいただいてありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！ (2017年4月22日 3時) (レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - milkさん» ありがとうございます！遅くなりました（泣） (2017年4月22日 3時) (レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - みずきさん» こっちのコメントみてなくてすいません！ほんと励みになりますいつもおもろいコメントありがとうございます（笑） (2017年4月22日 3時) (レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年12月12日 15時
