玉狛のヤベェ銃手【WT】 (ページ29)

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記「…きみが先月学校で訓練生でありながらトリガー
を使ったのは、ボーダーの規則違反だという話がある。
それは、知っていたのかな？」

修「はい」

記「きみのその行動によって、訓練生のトリガーの情報が
漏れた疑いがあるんだが、それについてはどう思うかな？」

修「今にして思えば…その可能性はあると思います」

馬鹿正直に答える修に、一人の記者が
「事の重大さがわからないのか？」と、言う。
他の記者も良いようには思はないようだ。

修「言い訳する気はありません。情報が漏れると知ってい
たとしても、やっぱりトリガーを使ったと思います。
それくらい切迫した状況でした」

記「そのせいでその先さらに犠牲者が出るとしてもかね！？」

修「はい。

将来的に被害が広がる可能性があったとしても、
それが目の前の人間を見捨てていい理由にはならないと思います」

記「言ってることは立派だけど、問題なのはあなた
が訓練生だったことでしょ？
あなたがはじめから生隊員だったら、学校のお友達も守れて
トリガーの情報も漏れなかった。

ヒーローになりたいなら順序を守って、まず生隊員に
なるべきだったんじゃないの？」

修「ぼくはヒーローじゃない。

誰もが納得するもうな結果は出せない。

ただその時やるべきことを

後悔しないようにやるだけです」

胸を張って言う修は、とてもかっこよかった。
が、記者からは非難の声が続々と上がっていく。

記「もう少ししおらしい所を見せたらどうだ。
さっきから聞いてれば開き直ってるだけじゃないかね。
我々が聞きたいのは、きみが原因で失われた32人の若者の人生を
きみはどう埋め合わせるつもりなのか

きみがどう責任を取るのかということだよ」