メカクシ団の副団長さんはキドの姉６ [カゲプロ]

２３０話 ページ32

新作の黒バス小説です。
URL載せちゃいますねアッハッハー。
現在引きこもり中な彼女の理由 [黒バス]
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長嶋さんと別れてから、俺はまた庭を一回りしてからや屋敷に戻った

適当に厨房やら物置やらを見ていたら、そこにいる人たちに恐縮されて困ったものだったんだが


なんか、こう……もっと長嶋さんみたいな人はいないのか……

ちゃんと一対一で俺と話してくれる人……


はあ、と俺はため息をついた



自室に戻り、この屋敷の間取り図を適当に描いてみる

大体こんな感じだったような……

うろ覚えだから確かなものではないだろうが、流石は俺だ、結構立派なものに仕上がった




……が、正直こんな地図を作ってどうするのかが俺には分からない

いい暇つぶしにはなったが、これの使用目的がなぁー……

多分、団長とかが今頃こういうのを欲してるんだろうけど、残念なことに今は俺の手元にある



『紙の無駄だったか……』


背伸びをして立ち上がり、手持無沙汰になったのでベッドにダイブした

……さあ、これからどうしよう

なにもすることがない


弧塔の掃除を手伝うのは、流石に長嶋さんの邪魔になるだろう

庭はもう散策したし

というかこの屋敷の中はもう間取り図が描けるし


どうすりゃいいんだよ


ベッドの天蓋をボーっと見つめていると、コンコン、とノックの音がした



『……藤本さん？』

それとも、長嶋さんだろうか

上半身を起きあがらせてドアに視線をやる


すると、ドアの向こうから聞こえた声は


「僕です」



……軽蔑すべき、俺の婚約者だ

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