２０３話 ページ4
...黄瀬side...
俺やマリ―っち、他にも待機していた大体の人が息をのんだ
……それも、そうだけど……
確かに、キドっちやシンっちさんの言い分は正しい……けど
「それじゃあ、ワカバっちが危ない目に遭うってのは放置なんスか？」
「……そういうことに、なるな」
……っ！！
自分でもわかる
目付きが鋭く、醜く睨みつけているって
「そんな、そんなことして……っ！！」
「き、黄瀬、落ち着け！ お前だけがそれに反対している訳ではないっ！！」
「じゃあ何スか！！ 反対してんのに皆言葉にはしないんスね！？ 団長が決めたことだからっ！！？」
「黄瀬く……」
「黄瀬ちん！！」
「……っ」
黒子っちが声をかける前に、俺よりも背の高い紫っちが珍しく真剣な目つきで俺の肩を強く掴んだ
いたみで顔がゆがんだ
「あのね、黄瀬ちんは察しが悪いから分かんないだろーけど、キドちんだって悩んだはずだよ。さっき泣いてたんだから。……妹なんだから。絶対に、苦渋の選択だったはずなんだよ」
「でも、だって……」
それじゃあワカバっちが……
俺が逃げるように視線を泳がせ、さっきよりも弱くなった声色で反論をする
けどそれは、紫っちの強い眼差しで止められた
「…………分かった、ッス……」
「……うん」
良かった、と言ってくれるように紫っちは肩を離し、ポンポンと軽く叩いた
シンっちさんが話を続ける
「……今の会話で分かっただろうけど、紫原の言うとおりだ。……これに反論はあるか？」
沈黙
……言わずもがな、決定だ
「それじゃあ、質問は」
「……それじゃあ、俺が」
火神っちが手を挙げた
その手は、天井すれすれまで伸ばされている
「いつあいつを救いに行くんだよ？」
「満月まで、５日……。まだまだ時間はある。だから、５日後の夜７時には決行しようと、さっき話しあった」
「夜って……朝にやられたらどーすんだよ！？」
「月は夜に出る。確かに朝早くにも月はあるが、その宗教は月は夜だと考えているらしいぜ」
納得した火神っちは、的外れの質問をしてしまったという思いのせいか照れ隠しでおう、と言った
いや……俺も同じコト考えたッスけどね……
「作戦とかはどうするのさ？」
今度は高尾君っちだ
「それは今から考える」
今度受け答えしているのはキドっちだ
「まだその建物の形や大きさまでは分かっていない。……また、裏サイトで情報収集をしようと思う。出来れば頭脳派で作戦を練りたい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠音 - この作品、凄く面白いです！応援してるよ！本にして売ってほしい位！！！面白いです！ (2015年8月11日 21時) (
レス) id: 39fc9d8edd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» 大丈夫、まだ崩してないから！心配ありがとー。何で遺産くれないのっ！？(( (2014年11月30日 13時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
琉空 - 鈴鐘草さん» 鈴ちゃん、最近寒いから体調崩さないようにね！！更新いつでも待ってるから、頑張れ！！( ´ ▽ ` )ﾉ遺産はナイケドネ！！← (2014年11月29日 23時) (レス) id: 047d33efae (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - ☆ハガネ☆さん» 初めましてー、☆ハガネ☆さん！あばばば、読み返していただけるとは…ありがとうございますっ。更新頑張ります。コメントありがとうございました！ (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» そうだよ霊長類だよ！ｗｗｗ ……え、何をイッテイルノ？(威圧← (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴鐘草 | 作成日時：2014年9月17日 20時
