検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:20,941 hit

217話 ページ18

...紫原side...


みどちんが新情報を見つけたことで、さっきまで気だるさしかなかった空間が明るくなった


その情報を交換していたコメントをみると、本当にそれがあった

親切な人もいるもんだねー

まあ、俺たちはその親切な人を捜していたわけなんだけど



「みどちん凄いじゃーん。じゃあ、俺もっとがんばろーっと」


軽く伸びをして、スマホを手に取った

俺も、親切な人に巡り会えればねー

なんて思いながら



数十分くらいした時

キドちんが台所から顔を出した

「おい、朝ごはんができたから、このあたりで切り上げよう」

「りょーかいキドちゃんっ!」

「ご飯何ー?」



俺らバスケ部は返事して、そのほかのメカクシ団団員は無言でパソコンやらスマホやらの画面を閉じた

桃ちんとキドちんは作ったであろう料理をテーブルへと運んでくる

カノちんとか、起きてきたマリ―ちんも手伝ってる

俺らは疲れてふらふらする体を何とかテーブルに向かせて、それぞれの席に着いた



いただきます


それぞれがその挨拶をして、端を手に取る

……ん、美味しい


「キドちん、このお味噌汁美味しー」

「ん、そうか。ありがとう」

「うぐっ、ね、ねえキド。このサラダ作ったの誰かな……?」

「あっ、はいはい! それ私だよ、カノ君っ!」


……サラダ、俺は食べないでおこーっと……

ちらりとカノちんを見ると、顔面蒼白、吐きそうに口元を押さえている

見た目はどうってことないサラダだけど、きっと桃ちんのことだから決定的な何かを失敗したんだろうなあ


「も、桃井ちゃんこの手造りドレッシング……」

「あ、それはちょっと冒険してバニラエッセンスも入れてみたんだ、どうかな?」

……ああ、ほらね

桃ちんの隣では、キドちんが申し訳なさそうに苦笑い

断り切れなかったんだね、桃ちんのお願いに……


俺の前に座ってるタロちんはトイレに駆け込んだ

……馬鹿だねタロちん……


呆れてサラダに目をやると、一人黙々とそれを食べる奴が一人

あ、コノちんだ


「……コノちん、それ美味しい?」

「新しい味……だね……」


何で食べれてんの、不思議すぎる


その時、ふと思った



俺らはこんな風に楽しく食事しているけど……

ワカバちんはどうしているんだろう


一人で……いや、あの男と二人っきりで、食べたくもないご飯を食べているのかな……


「……」



何でかよくわかんないけど



急に食欲がなくなった

218話→←216話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠音 - この作品、凄く面白いです!応援してるよ!本にして売ってほしい位!!!面白いです! (2015年8月11日 21時) (レス) id: 39fc9d8edd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» 大丈夫、まだ崩してないから!心配ありがとー。何で遺産くれないのっ!?(( (2014年11月30日 13時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
琉空 - 鈴鐘草さん» 鈴ちゃん、最近寒いから体調崩さないようにね!!更新いつでも待ってるから、頑張れ!!( ´ ▽ ` )ノ遺産はナイケドネ!!← (2014年11月29日 23時) (レス) id: 047d33efae (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - ☆ハガネ☆さん» 初めましてー、☆ハガネ☆さん!あばばば、読み返していただけるとは…ありがとうございますっ。更新頑張ります。コメントありがとうございました! (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» そうだよ霊長類だよ!www ……え、何をイッテイルノ?(威圧← (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鈴鐘草 | 作成日時:2014年9月17日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。