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伊野尾side
「……なんか久しぶりだな」
「ですね…」
あれからあっという間に時間は過ぎて遂に当日。
今日は授業なんて上の空だった。
何回もやっぱりいいですって言おうと思ったけど結局言わなかった。
「やぶ先輩はおれのことどう思いますか?」
結果は分かってる。でも最後の悪あがきで、ずるい質問をした。
「……伊野尾は真面目で、頑張り屋さんで泣き虫だけどよく笑う子で、いっつも自分より人の事優先してて可愛い後輩。その、、伊野尾が俺の事ああいう風に思ってくれてるなんて思ってなかったからめちゃくちゃびっくりしたけど嬉しかった、、、、うん。」
あぁ、この後の結末は分かってる。早く、すぱっと言ってくれればいいのに。
「でも、伊野尾のことそういう風に見れない、、、ごめん」
「っ、」
分かっててもやっぱりショックなんだ。涙で目の前が滲んでいく。
でもやぶ先輩の前では泣かない。そう決めたんだ。
「……まぁ結果は分かってたんで改めて言ってもらえて良かったです。これで今まで通り接せますね。……お時間取ってもらってありがとうございました。」
「、、、ん。今日も光の家だろ?送ってくよ。」
「あり、がとうございます」
そう言えばやぶ先輩がそばに寄ってきて座ってたおれを立たせてくれた。
……あとに頭をポンポンとされて、泣かないって決めてたのについに溢れてしまった。
「っ!……ほんと、そーゆーとこですよ」
いっそのこと嫌いになれたらいいのに。
忘れようと思ってたのに。
「あ、やぶ先輩……」
今日も無意識にあなたを探して目で追ってしまってる自分がいる。
いっそのこと……嫌いになってくれたらいいのに。
end
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時