捕まった ページ5
私の考えは、とても浅はかだったのだとすぐに思い知った。
(がッ!!!
「うっ!!!」
走り抜けようとした刹那、金髪の男にものすごい力で右腕をつかまれる。
「〜〜〜〜っ」
慌てて振りほどこうとするが、全然、ビクともしない。
「離せ!!!」
相手を思いっきり睨みつけて、叫んだ。
睨みつけた途端、ハッとする。
そいつは、とても整った顔立ちをしていたから。
ガラス玉の様な瞳と視線が混じる。
「君、随分元気やけど・・・自分の立場分かっとる?」
「っうるさい!離せってば!この馬鹿!」
捕まったことで、更なる焦りと恐怖心が止まらない。
でも、それが相手に知れたらそれこそだめだ。
「離して!!!」
(ガンっ
右足で、男の脛あたりを思いきり蹴る。
だけどそれも効かない。
男も周りの3人も、ただただ冷たい瞳で私を見つめる。
「ほら、したいならしたいだけ抵抗してみ?」
…馬鹿にしてる。ふざけんな。人の大切なものを奪っておいて。
「っ、ずっとにやにやしてばっかでキモいんだよ!この男女っ・・・う!」
男女。そういった途端、さらに強い力で腕をひねられる。
「い・・・っ!も、ふ、ざけんな・・・!」
「お、まだ元気やんなぁ。そうそう、もっと抵抗してくれないと、おもろないやん」
痛い、痛い。
折れそう。
おもろないなんて、嘘ばっかり。
抵抗したら、どうせこうやって締め上げるくせに。
「君、センラ怒らせんほうがええよ?キレたら何するかわかんねぇから」
赤髪男が言う。そいつの顔は相変わらず冷ややか。
背中を冷たいものが走る。
侵入者は、女であってもひねり上げる。
それが、こいつらのやり方。
これが、海賊。
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蜜-mitsu-(プロフ) - ちょこさん» コメントのお返事遅くなってごめんなさい!こちらの作品、あまり人気がなく自信をなくしていたのですが…ちょこさんがそう言ってくださって嬉しいです!!ありがとうございます、モチベになります! (2020年1月23日 20時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月5日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - いつも応援のメッセージありがとうございます!アイデアに詰まった時や、自信をなくした時、加恋さん達読者の方がコメントくださるから頑張れます!妄想ばっかの作者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年11月11日 17時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 作品を作ったことにより加恋から改名してます。今回も好き。めっちゃ好き。ありがとうございます!これからも応援してますから! (2018年11月7日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - コメントありがとうございます…!!!そんなふうに言ってもらえるなんて、凄く嬉しいです!めっちゃモチベ上がります!だらだら更新になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。 (2018年11月7日 18時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太桜 | 作成日時:2018年6月13日 23時