最悪 ページ9
(ザァァァア……
「うっわ、まじかぁー…」
やっと仕事を終わらせ、帰宅できる喜びを胸に外に出た私は即落胆した。
その原因は、天気予報にはなかった雨。
雨降るなんて思っていなかったから、傘もってきてないし…。
何より、洗濯物干しっぱなしで来ちゃったから今頃全部びしょぬれ…最悪…。
どうしよ、止むまで待ってみようかな…。
でも、止むとは限らないし、それ考えたらさっさと家に帰った方が…うーん。
「…A……?」
悩みながら立ち往生していた私の耳に、
聞き覚えのある声が届てきた。
懐かしい声。
野太い訳じゃないのに、ハッキリとした声。
聞いていると安心する声。
私の大好きだった声。
ゆっくり声のする方を見ると、
そこには私がよく知る人物がいた。
「浦田くん……?」
「やっぱり!Aだ!
よかったー、Aの会社の近くまで来れば会えるかなって思って!」
グリーンの傘をさして、
にこにこ笑顔でこっちに近寄ってくる浦田くん。
彼の笑顔が大好きだった。
彼の呼ぶ私の名前が大好きだった。
でも、今は違う。
……浦田くんは、私の元彼。
そして…私の生涯の汚点。
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!センラさん推しとしては嬉しいです!!あと、更新はもうしないのでしょうか?私は続きが読みたくて書かせてもらってます。ご検討お願いします (2021年4月8日 3時) (レス) id: a2041f9d5c (このIDを非表示/違反報告)
蜜-mitsu-(プロフ) - いろみずさん» 返信遅くなってしまってごめんなさい!通知に気づいていませんでした…!センラさんが大好きなので、毎度更新するのが楽しいです!読んでくださってありがとうございます! (2020年6月20日 23時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず - ああああああ!好きが溢れてますね!これからも頑張ってください! (2020年5月31日 18時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
蜜-mitsu-(プロフ) - あまち@黄色さん» わぁぁありがとうございます!浦田さんが悪者であることに以前指摘を受けたことがあったので、そういう風に言っていただけることはとても嬉しいです。作者的にも、実はこの過去大好物で(笑)先日実習が終わったので、また更新したいと思っています! (2019年11月18日 12時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜 | 作成日時:2018年8月3日 23時