心配性の仲間�� ページ46
「はああ！？何してんの！！」
そんな声と共に視界に入ってきたのは炭治郎の目。
…いや、ちっか。顔近すぎ。
「馬鹿！離れろ炭治郎！！」
「あ、Aじゃねーか。どこいたんだ？」
冷静さを失った善逸と珍しく普通な伊之助。
「痛い！引っ張らないでくれ！」
「早く離れろっつてんの！Aから！！」
「アイツらが探してたぞ」
何故か言い合いをする炭治郎と善逸を放置して伊之助と話す事にしようと思う。
だって面倒な事には巻き込まれたくないし。
「アイツらって、アオイたちのこと？」
「おう」
「うわあ、怒ってた？」
そう聞くと猪頭を傾けた伊之助。
「いや。泣きそうだった！弱えからな」
「それのほうが大変だわ」
泣きそうってそれすごく大変だから。
なんで先に言わないの！
「だから俺が探しに行こうとしたんだぜ」
「…そっか、ありがとう」
「子分の頼みだからな！」
いつからアオイたちを子分にしたのかは知らないけど。
「…あらあら。声が聞こえたと思えば」
「しのぶさん…」
くすくす笑いながら登場したしのぶさん。
「遅かったですね。心配しましたよ」
「すみません」
「ふふ、門限を決めましょうか？」
も、門限ですって…
親にも決められた事ないのに。
「け、結構です」
「では任務には誰かが同行するのはどうでしょう？」
「私は子供ですか！？」
保護者同伴みたいな。
なにそれ、やめて。
「なら俺がついてってやる！」
「いやいや。いいって」
「ならお前が俺について来い！」
「なんでそうなんの」
白目剥きそうになってたらガシッと肩を掴まれて背筋が伸びた。
「門限決めたほうがいいよ。心配だし」
「む、無一郎くん」
なぜあなたはここにいらっしゃるのですか。
「僕たちも毎回探すの大変だし。なんなら僕とずっと一緒にいる？」
「え？また探してくれたの？」
と聞くと当たり前じゃんってデコピンされた。
しかも結構ガチな強さで。
「痛い」
「お仕置き」
本気のやつでお仕置きしないで。
頭割れちゃう！
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作者名：enen♪ | 作成日時：2020年3月29日 12時
