溺愛される鬼少女③ (ページ38)

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【番外編】キメツ学園② ページ38

1時間目は数学。
教科書を開いてノートにシャーペンを走らす…事はなく眠気が私を襲ってくる。

「…」

ガクンってなって首が痛い。
分かる？あの、ガクンってなるやつ。

まあ、不死川先生見てないと思うし寝よう。

そう思って机に体を委ねた瞬間、嫌な雰囲気が漂って来た。

「テメェ、授業中に寝るとは良い覚悟だァ」

「…ね、ねねね寝てません！」

「自分から報告してんじゃねぇかよ」

まだ"誰"とも言われてないのに全力で否定した私を見てみんながクスクス笑った。

「何やってんだ私」

…無かったことにしよう。
そう思って座るとゴツンッと額に何か当たった。

「放課後職員室に来い」

「…チョーク」

「返事は？」

「いや、放課後は用事が…ないです。はい」

だって、不死川先生の顔殺し屋みたいだった。
あれはマジな顔だったね。

とりあえず私の額に当たって粉々になったチョークを床にぶちまけた。(やめろ

「～～であるからして」

喋らなかったらイケメンなのに！
まあ、それを言ったらだいたいそうだよね、ここ。

それに比べて炭治郎のイケメンっぷり。

隣の席の炭治郎を盗み見ると言うかガン見してその日の授業を過ごした。

「…なあ、A。俺の顔に何かついてるか？」

「くすみひとつない綺麗な横顔だけど？」

って会話を何回もしました。

その話は置いておいて、
目の前に聳え立つ職員室…決してただの職員室ではない。

個性の強すぎる職員室つである。

「…やだなあ」

「幸月ではないか！！」

「ひえっ！？」

後ろから大きな声が聞こえて振り返ると煉獄先生。

「また呼び出されたのか！！」

「言い方！そうですけど」

「そうか！！だが職員室には俺しかいない！」

いや、先生たち何してんの。

「じゃあまた後で来ます」

「ああ、それなら俺の手料理を食べて行くといい」

どうゆう流れでそうなったのか分からないけど
煉獄先生の手料理、食べてみたい。

「じゃあそうします」

と言ったことを数分後、後悔した。