派手に行こうぜ�� ページ24
「柱を守ってるじゃん」
「じゃああんたにだけ私の秘密教えてあげる」
嘘をつくのは苦手。
だってどこ見ればいいか分かんないし。
だけど嫌いなもの相手に嘘つくのって簡単。
「あの血鬼術は中の人間を喰うためのもの」
「へえ、じゃあ今喰ってるの？」
「仲間のふりしてたら捕まえるのって簡単だよ。おかげですごく強くなってる」
血をばらまいて藤の蔓を使おう。
それで鬼の分身を捕まえる。
「へえ、すごいなあ」
反応薄いな…
とりあえず上に高く飛んで血を撒き散らした。
血鬼術 藤の蔓
藤の蔓が分身たちを捕らえて人質から離した。
「君嘘つくの下手なタイプだ」
「え？」
それと同時に着地した私の後ろに本体がいて腕を掴まれた。
「あの方のもとへ連れて行けば僕は十二鬼月に入れるかもしれないなあ」
「…っ離せ」
腕を千切って逃げる？
でもそしたら回復に時間がかかる。
どうしよう。
「もう人質はいらないね」
鬼が指を鳴らすと藤の蔓が捕らえた分身が消える。
人質を解放できたのはいいけど、どうしたら…
音の呼吸 肆ノ型 響斬無間
血鬼術が破られた感覚。
それと共に大きな音。
「何してくれてんだよA」
「て、天元さん」
絶対怒られるやつ。
やだ殴られる。
「親しい仲なのかな？君たちは」
「当たり前だろ。そいつは俺の嫁だ」
「違うわ」
いつからだよ。
「ふーん。じゃあこれ以上近づいたらこの子殺す」
「…ッチ」
天元さんの足が止まって
鬼がまた分身を出そうとしてる。
「天元さん、私は鬼だから大丈夫」
「お前を傷つけたくない」
「そんな地味なタイプじゃないですよね」
そう言うと笑った天元さん。
「ド派手に行くぜ」
と言いながらものすごい速さでこっちに来て鬼の頸を斬ろうとする。
「くそ…っ」
鬼が私を盾にしようとしたので靴に仕込んだ日輪刀を鬼の足に刺した。
バランスを崩した鬼はそのまま天元さんの刀でご臨終。
「…っと。危ねぇ」
「私の頸まで切られるかと思った」
ギリギリで止められたけどね。
ギリギリね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：enen♪ | 作成日時：2020年3月29日 12時
