溺愛される鬼少女③ (ページ19)

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お花摘み① ページ19

「何してるの？炭治郎」

「今から花を摘みに行くんだ！」

冨岡邸から帰って来てすぐ出かけようとする炭治郎と出会った。

「きゅん。お花系男子」

「なんだ？それ」

首を傾げる炭治郎の頭を撫でた。
可愛い本当可愛い好き。

ドンッ

「ぐえっ！」

せっかく炭治郎に癒されてたのに。
猪が背中に激突してきたんだけど。痛い。

「なんでお前こんなとこにいるんだよ！」

「なんでぶつかる必要があったの」

泣き散らかしていい？

「早く行こうよ」

「あ、善逸もいるんだ」

みんなで行く感じなんだね。
仲良しか。

「あ、Aも行く？まあ花に興味無さそうだけど」

「失礼な。あります」

まあ私は花見したら団子しか見ない系女子。

「じゃあ行こう！」

ニコニコ炭治郎に手を引かれて行くことになったけど私寝てないんだよね。

すごく寝そう。

「いの…だめだ。善逸、おんぶ」

伊之助におんぶしてもらおうかと思ったけど絶対落とされる。

炭治郎は禰豆子ちゃん背負ってるし。

「え！？なんで！！」

「いいからいいから」

腕を広げて待機してると仕方無さそうに私の前にしゃがんだ善逸。

「ありがとう好き」

と言いながら乗ったら
重いって聞こえたけど空耳だよね。

ゆっくり進む私たち。

「なんで花つむの？」

「蝶屋敷の女の子達がいつも頑張ってるから癒しになればいいなと思って」

「その女の子には私も含まれてますよね」

それにしても考えることが男前だよね。
さすが炭治郎。

「え？女の子だったの？」

「毛毟り取るから」

「ごめんって！」

なんですぐ弱気になるのこの金髪。

「花って食べたら美味いか？」

「食べてみたら？」

「だめだぞ！」

なんか久しぶりだなこの感じ。
最近何してたっけな。

「まあ伊之助って何食べても大丈夫そう」

「山の王だからな！」

褒めてないけどな。
なんでそんなに嬉しそうなの可愛いかよ。

「あ、見えたぞ。あそこだ」

炭治郎の指差した先を見ると
大きな木の側にたくさんの花が咲いてる

今まで見た事ないような花畑が広がってた。