最強と娘【呪術廻戦】

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｢本家には僕から説明するし、何とかなるよ。｣

｢適当な……｣

｢それより、頼んだやつ買ってきてくれた？｣

｢あぁ……でも大体の情報しかなかったから1、2着しか買ってないよ。｣

｢十分だよ。｣





そう言って夏油に差し出された袋の中には、子供服や下着、日用品などが入っていた。





｢3歳くらいなら、まだオムツ離れできない歳じゃないかい？｣

｢んー、どうなんだろ………まぁ、粗相したらつければいいでしょ。｣

｢適当だな……｣

｢あとはまぁ……後々少しずつ買っていくとして……んー、あの子一人で寝れんのかな。｣

｢まだ子供だしね。それに、親の愛情を受けていないんだからその分悟が愛情をあげなきゃいけないんだよ？私たちは呪術師なんだからずっと一緒にいられるわけでもないし、その分大変なことは色々ある。

風邪をひいたら目を離せなくなるし、病院にも連れていかなきゃいけない。イヤイヤ期ってのも来る可能性もあるし、子供はすぐ成長するしすぐ汚すから洗濯や服選びも大変だ。食事にも気を使うしね。これから保育園に通わせるなら探さなきゃいけないし、送り迎えもしなきゃいけない。｣

｢……そんな一気に言うなよやる気なくす。｣





はぁ……と五条はため息をついた。しかし、今日から家族だと言ってしまった手前今更突き放すのは良心が痛む。どんなにクズでも子供相手だということくらいちゃんと分かっているようだ。





｢まぁ、私達もできる限りの手伝いはするよ。悟一人じゃ心配だし。｣

｢どういうことだよ…って否定したいけど否定できない。｣

｢でも、保育園は本人の意思だね。彼女は今まで人間に触れて生きてきたわけじゃないんだ。｣

｢分かってる。……あ"〜……もしかして僕、面倒なこと引き受けた……？｣

｢お前の娘だろ。責任持つって言ったんなら、最後まで育てるんだよ？｣

｢……分かってる。｣





面倒だ、面倒だ。面倒なことは山積みなのに、あの子を手放すのはなんだか嫌で、やっぱり自分の娘だと分かってしまうと庇護欲が産まれてしまうものなのだろうか。

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