最強と娘【呪術廻戦】

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｢へぇ、それで機嫌がいいのか。｣

｢そーいうこと〜｣





るんるんの気分で五条は書類をまとめていた。昨日の夜のことを話せば、夏油も少し安心したように表情を和らげる。





｢最初の頃はどうなる事かと思ったけど、悟もそれなりに父親としてやれているようだね。｣

｢それなりにってなんだよ。｣

｢でも、これからも心配事はどんどん増えるよ。小さなことから大きなことまでね。｣

｢そんなのわかってるよ。｣

｢………それにしても、心配だな。また何か嫌なことがなければいいけど。｣

｢………そんなのいくらでもあるよ。子供は正直。善悪なんて分からないんだから。｣





子供は無邪気で可愛い。その分、無邪気故に恐ろしかったりもする。良かれと思って行動したそれは世間一般的に見たらいじめと捉えられることもあるし、悪ふざけと捉えられることもある。

それがどれだけ相手を傷つけているのかも、子供のうちは分からない事もある。それが何よりも心配の原因だった。





｢そのうちあの子も保育園の空気に馴染めるようになるんだろうけど……それまでがちょっとねぇ。｣

｢………でも、今行かせておかないとこれから大変だからね。あと数年もすれば小学生になるんだし。｣

｢そうなんだよねぇ……小学校かぁ……ますます心配だなぁ………過度ないじめにあったりしたらどうしよう……｣

｢そうなったら、黙っちゃいないだろお前は。｣

｢え、当たり前じゃん。社会的に抹消するけど？子供だからって容赦とかねぇし。｣

｢…………………その気持ちは分かる。でもそんな時こそ冷静にだよ。まぁ、一番はなにもないのがいいんだけどね。｣

｢それに加えて、本家もうるさいんだよねぇ……育児は当主のする事じゃない〜ってさ。別にいいじゃんねぇ？｣

｢本家の人間的にはそうはいかないんだよ。｣

｢ま、渡す気ないけど。｣




そう言って五条はケタケタと笑った。お気楽なヤツめ………と夏油はため息をつく。

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