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「はじめまして。Aちゃんの担任になります、如月誠(きさらぎまこと)と申します。」

「はじめまして。」

「Aちゃん、はじめまして。よろしくね。」





スラッと背の高い優しそうな雰囲気の男性は、五条の隣でズボンを掴み離さんとする彼女の前にしゃがんで笑顔でそう言った。





「A。よろしくねって、先生言ってるよ?」

「え、と……よ、ろしく……お願いします……」

「お返事してくれてありがとう、Aちゃん!」

「如月先生、明日からよろしくお願いしますね。」

「任せてください!」





元気いっぱい返事をした彼は、ザ・保育士と言った感じの正統派な感じだ。優しそうで明るい人。第一印象はそれだった。





「園長先生、少しお話がしたくて……如月先生に少しの間Aを任せてもいいですか?明日からここに来る訳ですから、慣れるのにもちょうどいいですし。」

「私は構いませんよ。いいですか、先生。」

「はい!」

「じゃあ、園長室に戻りましょうか。如月先生、あっちの空き教室使ってくれて構いませんよ。」

「ありがとうございます!Aちゃん、先生とぱぱのこと待ってようね。」

(「………うん。」





如月がAと手を繋ごうと手を伸ばすと、ビクッと彼女の身体が震える。如月が首を傾げると、五条があ〜……と声を漏らす。





「……母親と、少しトラブルがありまして……」

「……なるほど。分かりました。今からお聞きする話は私と如月先生の間で留めておきますから、安心してください。」

「ありがとうございます。」

「ごめんね、Aちゃん。びっくりしたね……大丈夫だよ。おててつないで教室まで一緒に行こう?」





如月は彼女と目を合わせて、安心させるように微笑み手を出した。Aは少し迷ったあと、五条をチラッと見る。五条は大丈夫だよ、と優しく笑った。それを見たAは、恐る恐るとその手を掴んだ。





「ありがとうAちゃん!さ、先生と何して遊ぼうか?お絵描き?折り紙?」

「………折り紙………」

「よーし!沢山折ってぱぱに見せよう!」




空き教室に向かうAは少し不安そうだが、如月の明るさ故か先程より表情は柔らかくなったような気もした。それを見た五条は、嬉しそうに微笑んだ。

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吹雪 - 36話はちょっぴり泣いちゃったけど、37わの七海さんの舌打ちとかあと出しはなしとかで涙が吹き飛びましたよ! (2022年9月6日 20時) (レス) @page38 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - ほんとにこの小説大好きすぎて最新話まで何回も読み返しました😂💕 (2022年4月11日 22時) (レス) id: 38495df96a (このIDを非表示/違反報告)
細かくてすみません。 - 13話の「浴室に座る」という部分、「湯船に浸かる」か「浴槽」ではないでしょうか? 20話は「郵送」ではなく「配送」ではないでしょうか?  こういう夢主子育てもの大好きです。更新楽しみにしてます♪ (2021年4月14日 17時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 五条先生のパパ好きすぎる(*´ー`*)立派な親バカですねww夢主ちゃんがこれからどう成長していくのが楽しみです。更新頑張ってください! (2021年4月10日 22時) (レス) id: fbb43f1a3d (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年4月7日 6時) (レス) id: b6d2dcf77b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月5日 3時

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