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仕事を終えて、寮に戻った頃にはもう12時を回っていた。なるべく傍に居てあげたいとは思うが、彼はまだ子供だ。ずっと医務室に置いておく訳にもいかないので、7時頃になると先に寮に帰すようにしていた。

夕飯は、電子レンジの使い方を教えていたので作り置きのものを温めて食べるように言っておいた。時々寮母さんに頼んで作ってもらうこともあったが、ほとんどは作り置きだろう。お風呂は伊地知や七海達と一緒に共有の大浴場に連れて行ってもらうことが多かった。

流し台には、Aが食べた後の食器がちゃんと水につけてあった。残さず食べられているのを見て安心する。

小さく息を吐いて、軽くシャワーを浴びた後部屋に入る。アラームをセットするものの、夜中にいきなり急患が入ることは必ずある。それをベット脇のテーブルに置いてベットに潜ると、すぐ奥にあった小さな山がもぞもぞと動きだす。





「ん"ん"……?………まま、、、?」

「ごめん、起こしたか?」





目をくしくしと擦るAに布団をかけ直してやる。





「まま…………おかえり、、、」

「ただいま。ごめんね、最近一緒にご飯食べれなくて。今日は伊地知に遊んでもらったんだってね。」

「うん………おにごっこ、した………」

「そうか。良かったね。」





正直眠たい。今すぐに寝たい。それでも彼と話したかったのだ。子供の顔を見ると疲れが吹き飛ぶとはよく言うが、本当にその通りだと思う。





「まま……くまさんできてる………」

「目の下の隈にさんはいらないよ。」





そう言って家入がふふっと小さく笑うと、Aは小さな体を起こすと家入に布団をかぶせた。家入がきょとん、としていると、彼はとん、とんと家入の胸の辺りを叩いた。





「ままがね、これするとね……ねむれる、…から………」

「……ふふっ………ありがとう。Aは優しいな。」





おいで、と手を広げると、もぞもぞと布団に潜りぎゅっと抱きついてくる。純粋で優しく、心の暖かい子だ。大事にしたい、心からそう思えた。





「…おやすみ。いい夢見てね。」





先に眠ってしまったAの頭を撫でて、家入は優しく微笑んだ。

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田中たけし(プロフ) - コメント失礼します中身をみたいのですがみれませんどのような内容なのでしょうか? (1月4日 23時) (レス) @page40 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - このシリーズ大好きなんですけど、シリーズの子供達を会わせて見て欲しいwww (2021年9月2日 16時) (レス) id: 87cefe627d (このIDを非表示/違反報告)
紺夜 - 更新ありがとうございます!続き楽しみにしています(≧ ≦)無理せずお願いします(o_ _)o (2021年8月13日 16時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
おいら(プロフ) - 待ってましたァ!!応援してます!頑張ってください! (2021年6月19日 8時) (レス) id: e31082eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - このシリーズ大好きです!応援してます! (2021年6月18日 11時) (レス) id: 9c11a82941 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月18日 1時

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