・17 ページ17
あれからしばらく時間が経ち、ガチャッと玄関の開く音が聞こえた。
「A、ただいま。」
「……!」
今まで五条の膝に座っていたAは飛び退くと、家入の方へとは知り足にぎゅっとしがみついた。そんなAを見て、くすくすと笑ったあと家入は彼を抱きかかえた。
「いい子にしてたみたいだね。偉いよ。」
「しょーこおかえり〜」
「おかえり硝子。お疲れ様。」
「家入さーん!入って大丈夫ですか!?」
「あぁ、わざわざ悪いね。」
「おじゃまします。」
七海と灰原はお茶を1ケースと大量の買い物袋を下げて中へと入ってきた。五条が連絡した頃、まだちょうどスーパーにいたものだから、色々頼んだのだ。
「お茶のことなんて考えてなかったから助かった。五条が初めて役に立ったと思ったよ。」
「お前ほんとなんなの?」
「冷蔵庫開けちゃっていいですか?」
「あぁ、ありがとう。…A、手を洗ってくるから少し降りててくれるか?」
「………」
Aは不満そうな顔をして一度頷く。そんなAを見て、家入はゆっくりと下へと下ろし洗面台に向かう。すると、Aは家入のシャツの裾をキュッと掴んでとことことその後ろをついて行った。
そんなAを見て、可愛くて可愛くて仕方の無い彼らは思わず携帯のカメラを起動させる。家入もくすくすと小さく笑いながら手を洗い、タオルで拭いたあと直ぐにまた抱きかかえた。
「そんなに寂しかったのか。」
「やっぱままがいいんだね〜」
「子供はいい人と悪い人を見分ける…と言いますからね。なんで五条さんと夏油さんに懐いたのか分かりません。」
「七海???」
「家入さん!荷物詰め終わったんで僕達失礼します!」
「せっかくだし夕飯食べていきな。それとも帰りに食べてきた?」
「はい、一応…任務の後に、灰原がラーメンを食べたいと言ったので。」
「まぁ今夜はおじやの予定だし、入るだろ。」
夕飯食べたか?と聞いた意味とは…七海はそう思ったが、灰原が乗り気なので何も言わないことにした。
1209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
田中たけし(プロフ) - コメント失礼します中身をみたいのですがみれませんどのような内容なのでしょうか? (1月4日 23時) (レス) @page40 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - このシリーズ大好きなんですけど、シリーズの子供達を会わせて見て欲しいwww (2021年9月2日 16時) (レス) id: 87cefe627d (このIDを非表示/違反報告)
紺夜 - 更新ありがとうございます!続き楽しみにしています(≧ ≦)無理せずお願いします(o_ _)o (2021年8月13日 16時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
おいら(プロフ) - 待ってましたァ!!応援してます!頑張ってください! (2021年6月19日 8時) (レス) id: e31082eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - このシリーズ大好きです!応援してます! (2021年6月18日 11時) (レス) id: 9c11a82941 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月18日 1時