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「どんな服が好き?」
「…分かんない。」
「そうか……んーそれじゃあ、こっちとこっちの着てきて。」
A「ん。」
街に出かけると、あの服、この服、とどんどんAに着せていく。これから冬場なので長袖を着させられるのはとても助かる。夏場になればもっと可愛のが着れるな、と今から少し楽しみだった。
顔が可愛いので色んな服が似合う。体型は当たり前ながらに細いが、ちゃんと出る所は出てるのでそれなりに着こなせる。これから少しづつ健康体になれば、もっと着こなせるはずだろう。
「うん、似合ってる。それも買おう。」
「買いすぎじゃない?」
「いいんだよ。」
お金は仕事柄腐るほど有り余っているのだから。夏油はニコッと笑った。術師時代に膨大な額の給料を貯金していたのもあるが、信者たちから巻き上げられた金は有意義に消費しなければ。
あれもこれもと購入し、持ちきれない分は配達で。
「あとは、下着とかかな。メイク道具もいる?」
「やった事ないよ。」
「練習すればいいよ。そういった系統の雑誌も買って帰ろう。エプロンや日用品も必要だろうし。家具も必要だね。」
夏油は宣言通りにメイク道具一式と、やはり彼女には昨日の下着は小さかったようでもうワンサイズ上のものを。エプロン、日用品、家具。一通り見て、家具などは明日には届くようにしてもらう。
「他、見たいものある?」
「ううん。……こんなに買い物したの初めてかも。」
「楽しい?」
「疲れる……でも、楽しい。」
「それは良かった。たまにこうして息抜きしに来ようね。」
夏油がそう笑うと、Aも頷いた。やはり一日ちょっと一緒にいただけでは笑顔は見せてくれないか、と少し肩を落とす。
「お昼……はさすがにマスク取れないしね……家に帰る?」
「うん。何か作る。」
「じゃあ、帰ろうか。」
夏油はたくさんの荷物を抱え、Aは少しの日用品を持ち駐車場に向かう。夏油の車に荷物を詰めて、家へと帰る。
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まゆゆ - 続編ですか! これからも頑張ってください(≧▽≦) (2021年3月13日 20時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)
低体温(プロフ) - 更新される度読むのが楽しみです!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 4時) (レス) id: df64c86b58 (このIDを非表示/違反報告)
ぬっさっさ - めっちゃ好きです!!更新頑張ってください! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 092bd421d4 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月23日 16時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
郡(プロフ) - こういう系のお話めちゃめちゃ好きです! 推します! (2021年2月23日 15時) (レス) id: 70b578b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月23日 12時