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｢うん、二級程度かな。取り込むかい？僕は吐瀉物を処理した雑巾みたいな味をしたものを食して欲しいとは思わないけど。｣
｢これが私の術式だから仕方ない。取り込むよ。｣
｢じゃあ、そっちを頼むよ。｣
｢了解。｣
背中を合わせて、互いに呪霊と向き合う。
｢チュ、ｳｼｬｧｧｧｧ、ノ、ォ、ｼﾞｶﾝ……ﾃﾞｽﾖｫｫｵｵｵ!｣
｢はいはい、今楽にしてあげるからね。君には……術式を使う必要も無さそうだ！｣
地を蹴って、素早く呪霊に近づくと、頭目掛けて踵を振り落とした。
｢ｷｨｨｨｨ!!!｣
｢……ははっ。｣
小さく笑い声を漏らすと、呪力を込めた拳を振り落とす。呪霊はピキピキと音を立て凍っていき、彼女が指を鳴らすとﾊﾟﾘﾝｯと砕けてしまった。
｢あぁ、ダメだねぇ。今回の二級はハズレだ。｣
｢二級に当たり外れもないだろう。｣
｢あるんだよね、これが。この前祓ったのは当たりだったよ〜｣
ちょうど祓い終わった夏油に、｢とてもいい作品になった！｣と、彼女は笑った。作品、というのが全く意味がわからなくて、夏油は首を傾げてしまう。
｢よし、帰ろう……と言いたいところだけど、まだまだ患者さんがいるみたいだ。｣
廊下の奥から聞こえる足音。感じられる呪力量は先程倒したものより強い。おそらく特級だろうが、まだまだ底辺の特級と言ったところだろう。しかし、まだ入学したばかり、それも呪術について何も知らない一般家庭出身である夏油は、特級なんて見るのは初めてだった。
どんなに最強と謳われていても、まだまだ未熟者。
｢……特級。｣
｢まぁ、任せておいてよ。……んー……まぁ、作品にするには申し分ないね。特級だし。でも、弱そうだし手応えないかもなぁ……｣
｢ゲヒッ…ｹﾞﾋﾋﾋﾋﾋｯ｣
にちゃにちゃと笑う特級に、Aはニッコリと笑う。
｢うん、雑魚だね。｣
雑魚？これが？どんなに底辺の特級であれ、夏油はその凄まじい呪力に目が回りそうだというのに。彼女は特級に向けて走り出し、ゴッ！と鈍い音を立てて蹴りあげた。
｢あっははははっ！想像通り！手応えまるっきりないねぇ！！！｣
様子がおかしい。夏油の背に冷や汗が流れる。先程とはテンションも表情も何もかもが違う。まるで楽しんでいるかのようだ。
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チビじゃねぇし、お前らが高すぎんだよ。♂ - ガチめに笑い方が宿儺になったのだが (2021年2月14日 4時) (
レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 次男…………なんかあった説…………最っ高、であります！！！良い良い！！俺はいま機嫌がいい！！！！ケヒッもう、最っ高…………続き待ってます！ (2021年2月14日 3時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - とっても凄く好きな内容でした。本当に素敵な作品です。なんでお気に入りの登録者がこんなにも少ないのかが全く理解出来ません。が、応援しています。お身体に気を付けて作品の更新をして下さい。 (2021年2月10日 0時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
しぃぷ(プロフ) - え、めっちゃ好き……最高か？秒でお気に入り登録しました。素敵な作品有難う御座います！！更新頑張って下さい！！！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: c3f6824249 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 最高ですめちゃくちゃ面白い…好き… (2021年2月9日 22時) (レス) id: 470bfeaa7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年2月9日 17時
